研究課題/領域番号 |
02453021
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学一般
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
廣田 穰 横浜国立大学, 工学部, 教授 (00017881)
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研究分担者 |
末澤 裕子 横浜国立大学, 工学部, 教務員
榊原 和久 横浜国立大学, 工学部, 講師 (80114966)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1990年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | CH / π相互作用 / 水素結合 / 旋光性 / NMRスペクトル / π電子系 / CH…π相互作用 |
研究概要 |
本年度は、CH/π類似相互作用が広く炭化水素基の間の引力的相互作用として寄与していることを明確にするために、具体的に次の研究を行った。 (1)5αーエストラー1,3ージエン関連化合物、エキソメチレンステロイド類およびαーフェランドレン等における円二色性スペクトルの異常性について、電子遷移への溶媒効果等の実験、ab initio計算による理論的研究の両面から研究し、CH/π相互作用による効果として設明した。更に、ArCHMeXR'型化合物の一種である4ーmethy1ー2ーpheny1ー3ーpentanoneについて旋光強度に対するCーH結合寄与分を理論的に計算し、イソプロピル基のCHとベンゼン環のπ電子系との相互作用が可能配座で異常性が見られることを示し、炭化水素基とπ電子系との相互作用による旋光性への効果が一般的であることを示した。 (2)分子内CH/π相互作用を持つモデル系として、一連の置換ベンジルアルキルエ-テルおよびアミン(XC_6H_4CR_2XCDR_2;X=O,NR,R=HまたはMe)およびギ酸ベンジルおよびαーフェネチルエステルについて、赤外部のCD吸収帯、^2HーNMRおよび差NOE測定によるCH/π相互作用に対する置換基の電子的効果の定量的評価を試みた。この結果、ベンゼン環上の置換基が電子供与性になるほど分子内CH…π相互作用が有利になることが知られ、その水素結合類似性が実証された。更に、これらの化合物についてNOESYやランタノイド誘起シフトの測定に基づいて立体配座の解析を行いCH/π相互作用が起こるための立体的要請について論じ、ギ酸ベンジルエステルはCH/π相互作用によるsーtrans配座をとっていること等を示した。
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