研究課題/領域番号 |
02650333
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
コンクリート工学・土木材料・施工
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
川村 満紀 金沢大学, 工学部, 教授 (20019730)
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研究分担者 |
五十嵐 心一 金沢大学, 工学部, 助手 (50168100)
鳥居 和之 金沢大学, 工学部, 助教授 (50115250)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | エトリンガイド / 膨張 / 暴露試験 / オパ-ル / アルカリ・シリカ反応 / 細孔溶液 / エトリンガイト / 屋外および海岸暴露試験 / 塩化物の影響 / 膨張挙動 / ひびわれの解析 / 細孔溶液の組成 |
研究概要 |
本年度において実施された研究の内容は、NaClおよび人工海水中に浸漬されたオパ-ル含有モルタルの膨張挙動およびモルタル中の反応過程と反応生成物に関するものと海岸において3年間暴露したコンクリ-ト供試体の膨張およびひびわれパタ-ンの解析に関するものに分けられる。 前者の実験より得られた主な結果をまとめると以下のようである。 (1)NaCl溶液中において浸漬されたすべてのモルタル内部において多量の水酸化カルシウムが消費されている。 (2)長期間(約1年間)NaCl溶液中に浸漬されたオパ-ル含有モルタルのうち、膨張を示したモルタルには気泡以外の部分にも多量のエトリンガイドが生成されていることが判明した。また、より大きな膨張量を示したモルタルには、より多くのエトリンガイドが存在する傾向が見られた。 (3)比較的アルカリ含有量の少ないモルタルの膨張量は、NaCl溶液の濃度に敏感であるが、アルカリ含有量の高い範囲のモルタルにおいては、NaCl溶液の濃度の膨張におよぼす影響は小さい。 後者の海岸暴露実験は、昨年度に引き続いて実施されたものであるが、本年度おいては、以下のような新しい知見が得られた。 (1)打設面にコ-ティングを施していない単位セメント量450Kg/m^3の供試体において急激な膨張が発生した。このことは、海水がアルカリ・シリカ反応を助長する可能性を示すものと思われる。 (2)約3年間海岸に暴露した供試体において、セメント量が少ないほど膨張量が大きくなる傾向が現われ始めた。
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