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藻類を利用する金属の回収

研究課題

研究課題/領域番号 02805084
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 金属製錬・金属化学
研究機関宮城工業高等専門学校

研究代表者

桑原 孝夫  宮城工業高等専門学校, 材料工学科, 教授 (10178155)

研究分担者 矢澤 彬  宮城工業高等専門学校, 校長 (30006019)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード藻類 / 金 / 希土類 / コバルト / 白金 / カドミウム / 吸着 / 溶離 / ひ素 / 連続吸着 / カラム / 海藻類 / 銀 / パラジウム
研究概要

1.金、銀、コバルトの吸着溶離および金とコバルトの選択吸着分離
コバルトの藻類への吸着率は中性付近で高く、酸性で低い。溶離率はその逆である。従って陽イオン交換反応的吸着と思われる。金の吸着率は酸性において高いので陰イオン交換反応的吸着と思われる。銀の吸着は陽イオン交換反応的と思われるがコバルトのように明快ではない。金の溶離はpHの調節だけでは不可能で、溶離剤が必要であった。こんぶ、わかめ、うみとらのおはコバルトの吸着力が大きく、クロレラとスピルリナは金の吸着能力が大きかった。金コバルトの混合水溶液から酸性域において金を選択吸着することができた。
2.白金、クパラジウムの吸着
酸性域において吸着率が高く、クロレラ、スピルリナの吸着能力が大きかったので、金の吸着の場合に類似していたが、少し複雑であった。
3.希土類の吸着およびサマリウムとコバルトの選択吸着分離
サマリウム、ネオジム、イットリウム、ランタンおよびガリウムの塩化水溶液からの藻類への吸着率は、酸性において低く、中性において高かった。しかしスピリルナへの吸着率はpH4付近で極大を示した。従ってスピルリナによりpH4付近でサマリウムとコバルトの優先吸着分離を行うことができた。
4.ひ素の吸着
ひ素の吸着はpH2付近からやっと認められるようになり、pH1以下でやや顕著に認められた。
5.カドミウムの吸着
カドミウムの藻類への吸着はコバルトの吸着に類似したものであった。
6.ミニカラムを用いた金属イオンの連続吸着
塩化金酸イオンを含有する水溶液を藻類を充填したミニカラムに定量ポンプで通液して連続吸着させた。その結果、基本的には、上記1.のバッチテストの成績が再現された。

報告書

(3件)
  • 1991 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (17件)

  • [文献書誌] Ana Maria NAKAMA: "海藻類を利用する金,銀,コバルトイオンの吸着" 東北大学選鉱製錬研究所彙報. 45. 39-45 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 桑原 孝夫: "藻類による水溶液中の金属の分離について" 東北大学選鉱製錬研究所彙報. 45. 152-157 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 桑原 孝夫: "海藻類からの金属イオンの溶離" 資源・素材学会平成2年春季大会 研究・業績発表講演会講演要旨集. 181-182 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 桑原 孝夫: "海藻類を用いた金属の採取" 資源・素材'90(つくば)[M]微生物機能の活用 平成2年度資源・素材関係学協会合同秋季大会分科研究会資料. 1-4 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 桑原 孝夫: "海藻類による白金、パラジウムの吸着および金、コバルトの吸着分離" 資源・素材学会平成3年春季大会 研究・業績発表講演会講演要旨集. 99-100 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 矢澤 彬: "バイオ循環メタラジーアルコ-ルや藻類を利用した新製錬プロセス" 金属. 62. 4-10 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 桑原 孝夫: "海藻類による希土類の吸着" 資源・素材学会平成4年春季大会 研究・業績発表講演会講演要旨集. (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 桑原 孝夫: "藻類に吸着した金,銀,コバルトの溶離" 資源と素材.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 矢澤 彬: "バイオ循環メタラジーアルコ-ルや藻類を利用した新製錬プロセス" 金属. 62. 4-10 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 桑原 孝夫: "海藻類による希土類の吸着" 資源・素材学会平成4年春季大会 研究・業績発表講演会講演要旨集. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 桑原 孝夫: "藻類に吸着した金,銀,コバルトの溶離" 資源と素材.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Ana Maria NAKAMA: "海藻類を利用する金,銀,コバルトイオンの吸着" 東北大学選鉱製錬研究所彙報. 45. 39-45 (1989)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 桑原 孝夫: "藻類による水溶液中の金属の分離について" 東北大学選鉱製錬研究所彙報. 45. 152-157 (1989)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 桑原 孝夫: "海藻類からの金属イオンの溶離" 資源・素材学会平成2年春季大学 研究・業績発表講演会講演要旨集. 181-182 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 桑原 孝夫: "海藻類を用いた金属の採取" 資源・素材 '90(つくば)[M]微生物機能の活用 平成2年度資源・素材関係学協会合同秋季大会分科研究会資料. 1-4 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 桑原 孝夫: "海藻類による白金、パラジウムの吸着および金、コバルトの吸着分離" 資源・素材学会平成3年春季大会 研究・業績発表講演会講演要旨集. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 桑原 孝夫: "海藻類を用いる金、銀、コバルトイオンの吸着および溶離" 資源と素材.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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