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腸管における粘膜筋板の形態、神経支配および運動特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02807008
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生理学一般
研究機関旭川医科大学

研究代表者

石川 一志  旭川医科大学, 医学部, 助手 (90125394)

研究分担者 尾崎 毅  岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助教授 (20045694)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード粘膜筋板 / 収縮 / 腸神経 / 経壁的電気刺激 / 近位結腸 / Neurokinin A / 免疫組織化学 / モルモット / ニュ-ロキニンーA / 潅流 / 形態 / 神経 / 運動
研究概要

1)モルモット近位結腸の良く発達した粘膜筋板を実験材料として、その形態、神経分布および収縮特性について研究した。
2)形態学的には平滑筋細胞の一般的特徴を有していたが、ミトコンドリアが豊富でしかも細胞膜に沿って細胞の辺縁部に局在する傾向があった。
3)粘膜筋板の条片標本を開発し、潅流実験をおこなった。本標本は頻度の高い(18.8+0.29/min)規則的かつ律動的な自発収縮を示した。
4)短時間(10秒間)の経壁的電気刺激により、数秒の潜時のあと急速に立ち上がる相動性(phasic)収縮が起こった。この収縮は10^<ー6>MのTTXで完全に阻止され、また、10^<ー5>Mのアトロピンでも同様に阻止されたので、コリン作動性神経によるものと考えられる。
5)長時間(180秒間)の刺激をした場合の収縮は2相性で、短時間刺激の場合と似たパタ-ンの収縮の後に長く続くピ-クを持つ2番目の収縮がみられた。アトロピン存在下では、はじめの収縮は消失したが、緩やかに立ち上がる次の収縮は刺激時間中持続した。どちらの収縮も10^<ー6>MTTXで完全に阻止された。従って、2相目の収縮は非コリン作動性神経によるものと考えられる。
6)免疫組織化学的研究によって、粘膜筋板には3種のタキキニン含有神経が豊富に分布していることが明かとなった。その他、CCKやNPYなどを含む神経も分布していた。
7)潅流実験で、これらのニュ-ロペプチドのうち、最も低濃度で最も強い効果があったのはタキキニン類のうちのNKーAであり、次いでNKーB、SPの順であった。CCKやNPYは効果がなかった。
8)以上の結果より、粘膜筋板の収縮は、コリン作動性神経とタキキニン含有神経とりわけNKーA含有神経の少なくとも2種の神経によって調節さている可能性が高い。

報告書

(3件)
  • 1991 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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