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現代の状況における藝術体験とエ-トス

研究課題

研究課題/領域番号 03301006
研究種目

総合研究(A)

配分区分補助金
研究分野 美学
研究機関東京大学

研究代表者

藤田 一義 (藤田 一美)  東京大学, 文学部, 教授 (60065480)

研究分担者 浅井 健二郎  東京大学, 文学部, 助教授 (30092117)
西村 清和  埼玉大学, 教養学部, 教授
根岸 一美  大阪教育大学, 教育学部, 教授
山縣 煕  神戸大学, 文学部, 教授
利光 功  玉川大学, 文学部, 教授
佐々木 健一  東京大学, 文学部, 教授 (80011328)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1992年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1991年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
キーワード現代 / エ-トス / 藝術体験 / ポストモダン / 近代 / 自由 / 方法 / アカデミック・コレクトネス / エートス / トポス / ポスト・モダン / メディア / コミュニケーション / モダニズム / 複製 / 原体験 / ニヒリズム / 理解 / 共存
研究概要

平成3年度から平成4年度にかけて、従来の研究課題でありまたそれについて総合研究を実施してきた<美的体験>、<関心性>、<ポイエーンス>などとの関連のもとに、学説史的研究を基礎としつつ、多様な方位や位相において現われてきた<美的体験>および<藝術体験>を、とくに<現代>というトポスに着目しつつ検証してきた。研究の方位は、いわゆるポストモダンニズムの原典とも言うべき脱構築の論理の検証と現代的意味を考察するもの、とくに音楽に着目して<音>に回帰し藝術論からデザイン論への転換を試みるもの、造形藝術の局面において所有コンセプチュアル、アートを批判的に吟味し現代的なインスタレーションの意味を明らかにしようとするもの、<理解>そのものの再吟味から新しい相関性への通路を聞こうとするもの、あるいはコミュニケーションを否定することから開かれる藝術作品の存在論の現代的位相を獲得しようとするもの、とりわけエ-トス論の立場から藝術体験そのものや民族音楽(藝術)を論じようとするもの、また総じて社会学的な視点を導入し、複製の問題や社会性を分析しようとするものなど、まことに多彩であり、アプローチの多様さと複雑さがあらためて認識された。この多様性をもっとも緩やかに包括するものは、総体的認識としての世界像をもその展望におく哲学的な<エ-ティケ->と自由なフィロロギ-である。
所謂ポストモダンあるいは反近代そして新しい展開を見せつつある今日的状況を見すえるためには、<academic eorrectness>が必須であり、そのための<距離のパトス>と<自由>の意識そして厳格な<方法意識>が必須であることが明確になったことが、最大の収穫であり、また複雑に関連する多様なパラダイムを一義的に整理することなくもちこたえてゆくことが、あらためて確認された。それゆえ、本研究はさらに機会を得て続行することが必要である。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 大石 昌史: "ハイデッガーにおける芸術作品の存在論-作品の根源と存在の遊戯" 東京大学文学部美学藝術学研究室紀要「研究」11(1992). 11. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 滝 一郎: "作品と英雄ベルクソンにおける美学と倫理学との接点" 東京大学文学部美学藝術学研究室紀要「研究」11(1992). 11. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 藤田 一美: "言葉の》明らかさ《と》確かさ《について" 哲学雑誌. 106ー78. 1-18 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] FUJITA,KAZUYOSHI 藤田 一美: "Ein Versuch der synoptischen Auslegung von der Kosmologischen and ethischen Philosophie bei Nietzsche II" JTLA(Journal of Faculty of Letters,The Univ.of Tokyo,Aesthetics). 16. 89 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 利光 功: "コンセプチュアル・ア-トについて" マトリックス(東海大学芸術研究所紀要). 10. 1-10 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 佐々木 健一: "ドン・ジョヴァンニと女たち" 文学(季刊・岩波書店). 2(第4号). 63-80 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 佐々木 健一: "翻訳原論" 文学(季刊・岩波書店). 3(第1号). 31-43 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 小穴 晶子: "音楽美学の用語としての性格(caractere)概念の確立をめぐってー18世紀フランスの音楽思想を中心にー" 東京大学文学部美学藝術学研究室紀要「研究」10,1991. 10. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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