研究課題/領域番号 |
03301013
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
三谷 鉄夫 北海道大学, 文学部, 教授 (00000571)
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研究分担者 |
加藤 喜久子 北海道情報大学, 経営情報学部, 講師 (20224496)
杉岡 直人 北星学園大学, 文学部, 助教授 (10113573)
白倉 幸男 北海道大学, 文学部, 助教授 (20135643)
遠藤 恵子 東北学院大学, 教養学部, 教授 (10132002)
盛山 和夫 東京大学, 文学部, 助教授 (50113577)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1992年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1991年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | ネットワーク / サポート / ネットワ-ク / サポ-ト |
研究概要 |
“イエ"ないし直系家族が個人の生活を全面的に支え、かつ抑制していた時代は漸次過去のものとなりつつあり、家族から個人が或る程度独立した生活が生まれつつある今日、家族以外のどのような関係が、個人の生活の中でウエイトを占めているかを問う必要がある。個人がかかわっている関係は、大別してフォーマルな関係とインフォーマルな関係に分かれる。インフォーマルな関係のなかで、家族が占める割合、重要性は依然として大きいが、友人・近隣・家族以外の親族もサポートシステムの中に位置づけることができる。また、フォーマルなサービスは、わが国の場合、インフォーマルなネットワークに欠けている部分を補っているとはいえ、サポート資源として充分整備されていないために、どうしてもインフォーマルな資源、とくに家族に依存せざるをえない現状にある。その意味では役割専門化モデルよりは、上下補償モデルが充当するという状況だといってよい。われわれは、日本の都市の中で、フォーマルなサービス資源が地域的にもっとも豊富である武蔵野市に居住する60歳から80歳までの男女を面接調査したところ、福祉公社の利用度は、全体としてみれば少ない。そして、比較的所得の高い層に恵まれた地域であるために、自立度も高い。しかも,ネットワーク資源も豊富な高齢者の割合が高い。インフォーマルなネットワークの中で、男性に職場および学校を媒介とした友人、女性の場合は、学校およびサークルを媒介とした友人が挙げられており、いずれも、その量と質の濃密さが伺われた。
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