研究課題/領域番号 |
03404063
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人類遺伝学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田中 亀代次 大阪大学, 細胞生体工学センター, 教授 (80144450)
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研究分担者 |
角田 幸雄 近畿大学, 農学部, 教授 (80217364)
金田 安史 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助教授 (10177537)
三浦 直行 大阪大学, 細胞工学センター・ヒト体細胞遺伝生理学部門, 助手 (40165965)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
17,800千円 (直接経費: 17,800千円)
1993年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1992年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1991年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | 色素性乾皮症 / Znフィンガー蛋白 / DNA結合 / DNA修復 / 遺伝子疾患 / 遺伝子診断 / 遺伝子ターゲッティング / モデルマウス / DNA接合 / 遺伝病 / キメラマウス / 遺伝子タ-ゲティング |
研究概要 |
A群色素性乾皮症の原因遺伝子(XPA遺伝子)をクローニングし、C4タイプのZnフィンガーモチーフを持つ273個のアミノ酸からなる親水性蛋白をコードする事を明らかにした。 XPA遺伝子の機能を解析する為、大腸菌内でXPAcDNAを発現させ組換えXPA蛋白を精製した。ゲルシフト法、フィルター結合法でXPA蛋白のDNA結合能を調べたところ、紫外線(UV)照射していないDNAにもXPA蛋白は結合したが、UV照射したDNAにはより多くのXPA蛋白が結合する事が解かり、XPA蛋白は障害DNAを認識する機構に関わる蛋白である事が示唆された。さらに、より多くのXPA蛋白が、シスプラチンやAAFなどの化学物質、あるいは活性酸素によるDNA障害を引き起こすOsO4処理を受けたDNAに結合し、XPA蛋白単独で多種類のDNA障害を認識出来る事を明らかにした。一方、A群XP患者におけるXPA遺伝子の突然変異を明らかにし、保因者診断、胎児診断等のA群XPの遺伝子診断を幾例か行なった。さらに、A群XPの病態を解析する為、ES細胞におけるXPA遺伝子ターゲッテイング法によりXPA欠損マウスを樹立した。このマウスは正常に生まれ、生後1年半の時点では、肉眼的に解かる様な形態上、行動上の明らかな異常は認められなかった。しかし、XPA欠損マウス由来の繊維芽細胞は、A群XP細胞と同様にUVに高感受性を示し、DNA除去修復能は欠如していた。さらに、化学発癌剤DMBAを用いて皮膚発癌実験を行なったところ、XPA欠損マウスではDMBA塗布一週間後に強い皮膚潰瘍が形成され、さらに一ケ月後にはその部分にパピローマの発生が認められた。正常マウスおよびヘテロ接合体マスでは皮膚潰瘍は認められず、パピローマの発生も低頻度でずっと後期になって認められるのみであった。以上の様に、このマウスは少なくとも発癌性に関しては、XPの良いモデルになると思われた。
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