研究課題/領域番号 |
03555031
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械要素
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
藤城 郁哉 三重大学, 工学部, 教授 (90023043)
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研究分担者 |
四阿 佳昭 新日本製鐵(株), 設備部, 係長
竹本 雅謙 新日本製鐵(株), 設備部, 部長代理
沢 雅明 新日本製鐵(株), 設備部, 室長
中村 裕一 三重大学, 工学部, 講師 (20164345)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1991年度: 8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
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キーワード | 高圧力 / メインテナンストライボロジー / 潤滑油 / 高温 / 粘度 / 摩擦 / ダイヤモンドアンビルセル / 摩耗 / メインテナンストライボロジ- |
研究概要 |
本研究で得られた研究成果の概要を研究実施計画に従って以下に略記する。 1).ダイヤモンドアンビルセル(DAC)を用いた高速圧力測定のためのマルチチャンネル測光システムと球落下粘度測定装置を設計製作し、パラフィン系合成エステル油であるDOSを標準試料として実験装置の検定を行ったところ、ASMEのデータとよく一致し再現性も確認され、またラマン散乱も測定できた。 2).この装置を用いて200℃まで高温高圧粘度を測定するため、DACにヒーターを巻き付け昇温し、その際、潤滑油の熱膨張をDAC本体が拘束するための圧力増加量を見積り、測定手法を確立した。ルビー蛍光線の高圧力下の温度係数としてO.OO641nm/℃を得、この値を用いてポリアルファオレフィン合成油(PA068)の粘度-圧力係数の温度依存性を得た。 3).ラポテストはPA068とタールナフテン油(TN68)の混合油についてトラクション実験を行った結果、TN68の増加にともない摩擦係数が減少し、フェログラフィ分析結果から油膜が厚くなり接触率が減少するものと考えられる。混合油の高圧力下の粘度を測定したところ、油膜厚さに関与する粘度-圧力係数は、摩擦係数とほぼ比例した。ガラス転移圧力測定結果では、TN68が30%の混合油で極値がみられ、4球試験の結果と一致した。現場ではアモルファス浄油機などを用いたコンタミナントコントロールにより油圧設備の故障率の低減を行った。 4).冷間圧延に用いる常圧室温ではゲル状で測定不可能な牛脂系圧延油脂の高温高圧粘度の測定手法を確立し、180℃、1GPaまでの高圧高温粘度特性および相転移圧力を見いだした。これらの物性値を弾性液体潤滑理論考慮して、圧延制御のパラメータに取り入れ、圧延ラインの故障率の低減を検討した。
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