研究課題/領域番号 |
03640402
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理化学一般
|
研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
森 佳洋 富山医科薬科大学, 薬学部, 助手 (20019128)
|
研究分担者 |
北川 泰司 富山医科薬科大学, 薬学部, 助教授 (90019125)
|
研究期間 (年度) |
1991 – 1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | 逆ミセル / 過渡吸収スペクトル / ピレンスルホン酸塩 / 可溶化 / 水和クラスター / クラスタービーム / 水クラスタ- / クラスタ-ビ-ム |
研究概要 |
酸素など生体高分子とバルクの水が接する領域の局所的水環境をモデル化するため、水/イソオクタン/界面活性剤(AOT;ビス(2-エチルヘキシル)スルホこはく酸ナトリウム)系逆ミセル中の“WATER POOL"と分子ビーム法により得られる水和クラスターの性質を比較した。とくに、類似性の高い逆ミセル系について、その性質を、極性の異なるピレン系蛍光色素(ピレンスルホン酸ナトリウム、8-アセトキシピレン-1、3、6-トリスルホン酸ナトリウムなど)の可溶化の面から検討した。可溶化位置や分配についての情報は、レーザー励起により生成した過渡的化学種の吸収あるいは蛍光スペクトルとその時間変化を観測することにより得ることができた。その結果、以下のことが明らかになった。 (1)これらピレン系化合物はその極性と逆ミセルの大きさに応じてWATER POOLと界面活性剤疏水性部分に分配される。 (2)WATER POOLへの可溶化には一定の大きさのWATER POOL(一定の水分子数)が必要である。 (3)大きなWATER POOLに対する溶解度はバルクの水に対する溶解度よりずっと低く、複数個の分子が溶解することは稀である。 これらの結果を水和クラスターについて得られている結果と比較し、逆ミセル中のWATER POOLの場合、可溶化を含む溶質分子の挙動に対し周囲環境の効果が重要であることをみいだした。
|