研究課題/領域番号 |
03671158
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
三重野 政廣 長崎大学, 医学部, 助手 (60039576)
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研究分担者 |
赤澤 昭一 (赤沢 昭一) 長崎大学, 医学部, 講師 (10145261)
山下 俊一 長崎大学, 医学部, 教授 (30200679)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1991年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 糖尿病 / 自己抗原 / 64K / 遺伝子発現 |
研究概要 |
平成3年度にひきつづきヒトGADcDNAの単離とPCRによる各フラグメントの作製と蛋白発現系の試み中に国外からの同様な報告が相次いでなされた。この前当初の目的である64K自己抗原のクローニングについてはその測定系を確立するには到っていない。しかし臨床検体の集計や患者のリストではできあがり今後の解折を待つ状況にある。一方.自己免疫病としてのI型糖尿病に合併する臓器特異的自己免疫疾患として甲状腺疾患に注目し、種々のサイトカインの甲状腺機能や遺伝子発現に与える影響について検索した。本年度は主にヒトTSH受容体遺伝子の発現調節に与えるインターフェロンr(IFN)に焦点を合わせその役割を検討したIFNrはヒト甲状腺細胞に直接作用し、TSH-mRNAおよびその蛋白発現を有意に抑制した。TSHによりup-regirlsteされるTSH-RmRNAレベルもIFNrにより時間・濃度依存性に抑制された。以上の結果はサイトカインの1種であるIFNrが甲状腺自己抗原の代表であるTSH-Rの発現を調節していることを示唆すると同時に膵ラ氏島においても64K自己抗原の発現にこれらサイトカインが関与している可能性がある。そこで今後ラット膵ラ氏島の細胞培養や樹立継氏細胞株RINrを用いて種々のサイトカインの添加実験を行なう予定である。64K自己抗原の異なるエピトープの測定系ができれば、これら抗体を用いて、サイトカインの64K自己抗原発現調節機構の解明が可能となる。本年度も数多くの64Kに関する論文が報告されたが、未だI型糖尿病の正確な病因論は不明のままである。血中自己抗体に注目し、今後も対応自己抗原の特徴について蛋白・遺伝子レベルで研究を行なう予定である。
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