研究課題/領域番号 |
04045025
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 大学協力 |
研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
溝口 敏行 一橋大学, 経済研究所, 教授 (60017655)
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研究分担者 |
夏 大慰 上海財経大学, 工業経済学部, 教授
董 逢谷 上海財経大学, 統計学部, 助教授
孫 海鳴 上海財経大学, 統計学部, 教授
朱 建中 上海財経大学, 統計学部, 助教授
王 恵玲 上海財経大学, 統計学部, 教授
折敷瀬 興 一橋大学, 社会学部, 教授 (10107154)
清川 雪彦 一橋大学, 経済研究所, 教授 (60017663)
松田 芳郎 一橋大学, 経済研究所, 教授 (30002976)
XIA Da wei Shanghai University of Finance and Economics
DONG Feng gu Shanghai University of Finance and Economics
SUN Hai min Shanghai University of Finance and Economics
ZHU Jian zhong Shanghai University of Finance and Economics
WANG Fui ling Shanghai University of Finance and Economics
小島 麗逸 大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (50195723)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1993年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1992年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 中国統計調査 / 日本統計調査 / 経済用語 / 標本調査法 / 収穫統計 / 事業所 / 企業 / 家計 / 日中統計調査制度 / 統計調査票 / 標本設計 / 統計調査実査 / 中国社会主義経済 / 集中型統計調査 / 分散型統計調査 |
研究概要 |
中国の統計調査制度は、国家統計局による一元的管理が行われている側面と広大な国土に11億の民衆が分散居住しているため、地方の省統計局でなければ実態が把握出来ない側面がある。しかも、社会主義計画経済体制のための情報の集中管理・統制が行われている。近年社会主義的市場経済の名のもとに、経済システムの大幅な変更が進行中であり、それに伴って統計調査制度の変革も進行中である。本研究では、これ迄の調査方法と現行の調査方法の双方を明らかにすることを試みた。 溝口は、上海財経大学を通じ上海統計局及び四川省統計局の協力を得て、物価・消費統計の実査段階の問題点を検討した。松田は、これ迄の中国国家統計局との交流実績に依り、中央段階での統計調査制度の検討と、訪中して行った上海市の国営企業の調査結果を元に、これ迄中国国外では明らかにされていなかった企業・事業所概念が、中国でどのように理解されているかを明らかにし各種のセンサスの数値と天津管理学院及び一橋大南亮進・日本大真船洋之助教授の共同研究の未発表資料とを比較して実態を示すことを試みた。また上海財経大学の朱は、来日調査結果を基礎に農林業統計の日中比較を行った。特に、中国は、農業統計ではなく農村統計であることによる、統計数値の特質を解明した。 清川は、収穫統計調査を中心に、中国の標本調査方法の理論と実態との差を検討した。折敷瀬は上海財経大学・北京社会科学院で研究分担者・研究協力者と討論し、経済関係語彙変化について分析を行った。特にこれらの語彙は、経済体制が変動するに伴って、大規模に変容している実状を明らかにした。清川は、蚕糸業工場での労務管理と技術水準に関する統計調査のための質問票の設計も、標本抽出枠の整備を行って上海財経大学の協力を得て調査を実施した。実査は王を中心とした中国側分担研究者により、統計学系の学生を訓練し行われ、71工場を訪問して、その調査票を回収した。 董は来日して、日本の分散型統計調査体制に即応して、通産省、愛知県統計課、豊田市統計係を訪問し地方での実査過程のききとり調査ならびに被調査客体の自動車工場を視察し、それらの経営構造の相違点を検討し、統計調査に影響を及ぼす諸点を吟味し日中の工業統計調査の比較を行った。又夏は、自動車工業統計の日中比較を行った。王は、総務庁統計局での調査を基礎に、第三次産業の日中比較、特に、北京市と上海市のサービス業センサスのデータに基づく検討を行った。孫は、総務庁統計局を視察し、中国と比較して日本人研究者の気付かない相違点を指摘し、家計調査を中心とした比較研究を行った。 最終報告書としては、日本文の文部省科学研究費の冊子体報告書と中国文の『中日統計調査比較研究』と題する報告書を復旦大学出版社から出版した。 1995年3月24日には上海市において中国の統計局の実務関係者(上海統計局長以下各処の処長を中心)と統計学者での公開学術検討会を開いた。
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