研究課題/領域番号 |
04211127
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 神戸女学院大学 |
研究代表者 |
内田 隆三 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (80160282)
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研究分担者 |
宮原 浩二郎 関西学院大学, 社会学部, 助教授 (10200198)
黒田 浩一郎 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (10186546)
若林 幹夫 筑波大学, 社会科学系, 専任講師 (40230916)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
10,600千円 (直接経費: 10,600千円)
1994年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1993年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1992年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 情報化 / 消費社会 / 広告 / イメージ / 都市 / メディア / 健康 / 他者 / 広告表現 / 空間 / エスニック / 映像 / 情報化社会 / テレビCF / シミュレーション / ディコンストラクション / ハイ・ディフィニション / 現実構成 / 心性 / 社会性の場 |
研究概要 |
本年度は、過去3年の研究成果に立脚しつつ、(1)現代消費社会の「社会象」(社会イメージ)が「情報化」の媒介を受けながら、さまざまな水準で変容していることを具体的・多角的に明らかにし、(2)その変容を社会理論の再構成につなげることを主要な目標にしていた。 この研究目標に沿って、本年度の研究実績としては、「広告表現」、「都市空間」、「他者像」、「健康観」、「映像感覚」、「有名性」、「表情」などの諸側面において、われわれの時代における社会的な「知覚の布置」が全体として変わってきていることを明らかにしてきた。また、このような社会像や「知覚の布置」の変化は、社会理論に統合されなければならないが、本研究では、資本の価値増殖の様式や変化という歴史的な過程に、この「社会像」の変化を結びつけるという展望を得た。資本が人間の身体空間をメディア論的に分解し、この身体空間(=メディア空間)を投資と開発の巨大な対象として発見し、再創造しているというプロセスがそこにある。「情報化」は大きな文脈でいえば、この資本の活動プロセスに帰属しているのではないか、という理論的な展望が得られたのである。 これらの研究成果は、内田「資本主義と権力のエピステ-メ-」(『思想』1994年12月号)、重点領域研究シンポジウムでの若林報告(1995年3月、於東京大学)、5群2班・研究成果報告書『情報化と消費社会』(1995年4月号)などに示すとおりである。また、この報告書をさらに発展させ、1995年度に東大出版出会より内田編『イメージのなかの社会』を刊行する予定である。
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