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E1Aエンハンサー結合性転写因子の構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 04249206
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関札幌医科大学

研究代表者

吉田 幸一  札幌医科大学, がん研究所, 講師 (60117653)

研究分担者 藤永 恵  札幌医科大学, がん研究所, 教授 (10045338)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード転写因子 / アデノウイルスElA遺伝子 / etsがん遺伝子 / エンハンサー結合蛋白 / 転写調節 / etsドメイン
研究概要

1.研究目的:アデノウイルスが細胞に感染した時、最初に転写されるE1A遺伝子の転写調共機構を明かにすることを目的に、E1Aエンハンサー配列に特異的に結合する細胞因子E1A-Fの構造と機能の解析を行った。
2.研究成果:λgt11HeLa細胞cDNAライブラリーを用い、E1Aエンハンサー配列をプローブとしてSouth-Western法を試みた結果、このプローブに特異的に結合するクローンを得た。このクローンのcDNAの塩基配列は、転写因子として注目を集めている。etsoncogenefanilyと非常に高いホモロジーを示し、その領域はDNA結合に必要なETS-domainに相当した。このcDNAをプローブとして用い、HeLa細胞中に約2.5kbのmRNAがNorthern法で検出され、アデノウイルスの感染に伴いその量は増加した。さらに,1)E1A-FはマウスのPE3(PolyomavirusEnhancerActivator3)と非常にホモロジーが高いこと。2)ElA-Fは上波系や線維芽細胞系で発現しているものの、血球系の細胞で発現していないこと。3)AlternativeAplicingを示す少なくとも3種類のcDNAがとれており、そのうちの1つに対応するmRNAは約1.5kbで、各種細胞で、かつ大量に発現していること。4)ElA-Fが結合配列特異的な転写活性化能を示すこと等が明らかになった。
3.考察:我々は、ElA-Fがアデノウイルスの増殖および細胞のがん化の際に中心的な役割を果たすElAの転写調節に重要であると考えているが、実際にElA遺伝子の転写にどのようにかかわっているのかを明かにすることが今後の課題である。そこで、ElAプロモーターに及ぼす影響をElA-F発現ベクターを用い解析する。またubiquitouslyに発現するElA-F関連mRNAがコードする蛋白の構造を明らかにし、その機能を解析したい。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Higashino,F.: "Isolation of a cDNA encoding the Adeno-virus E1A enhancer binding protein :A newhuman member the ers oncogene fanily." Nucleic Acids Res.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田 幸一: "生命科学を推進する分子ウイルス学「アデノウイルスの遺伝子構造」蛋白質核酸酵素" 共立出版(株),

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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