研究課題/領域番号 |
04451088
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
言語学・音声学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
島田 陽 東京大学, 教養学部, 教授 (00092239)
|
研究分担者 |
安岡 治子 東京大学, 教養学部, 助教授 (90210244)
西中村 浩 東京大学, 教養学部, 助教授 (80218172)
沼野 光義 (沼野 充義) 東京大学, 教養学部, 助教授 (40180690)
桑野 隆 東京大学, 教養学部, 教授 (90143677)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
|
キーワード | ユートピア文学 / アンチ・ユートピア文学 / ロシア文学 / ポーランド文学 / プロレタリア文学 / ロシア・アヴァンギャルド / フォルマリズム / 文学・言語理論 / ロシア・アヴャンギャルド |
研究概要 |
われわれは1992年5月27日に最初の会合を開いて以来、9回の会合をもち、研究参加者のそれぞれのテーマにしたがって報告し、討論を重ねてきたが、同時に北海道大学スラブ研究センターや日本ロシア文学会の報告会やシンポジウムなどに積極的に参加し、わが国のこの分野の他の研究者たちとの交流をはかった。2年度からロシア・ユートピア文学の20世紀ロシア文学の伝統のなかでの位置づけを明確にするために、研究協力者として東京大学大学院人文科学研究科博士課程の大月晶子氏と岩本和久氏に、それぞれ20世紀初頭のロシア象徴主義の詩(特にブローク)におけるユートピア、現代ロシア文学におけるユートピア(特にブロツキー)を課題として、研究会での報告を依頼した。 本研究を通じて、20世紀初頭のアヴァンギャルド運動、プロレタリア文学などロシアのさまざまな文学・芸術運動をロシア内外の思想・芸術など他の領域と関連づけながら総合的に研究するに際して、ユートピア/アンチ・ユートピア的なものを軸とした研究が有効であることが確認できた。われわれの研究は端緒にすぎないが、本研究によって、今後ロシア(ソビエト)以外のスラヴ圏諸国、西欧諸国のユートピア文学との関わりのなかでロシア(ソビエト)のユートピア文学・思想、アンチ・ユートピア文学を研究していくための基礎は充分にできたと思われる。
|