研究課題/領域番号 |
04452329
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
自然地理学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
砂村 継夫 筑波大学, 地球科学系, 教授 (00011164)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | 海面上昇 / 海面上昇モード / 砂浜地形 / 地形変化 / 造波水路実験 / 海面上昇速度 / 砂浜海岸 / 二次元造波水路実験 |
研究概要 |
地球の温暖化による海面上昇が起るとすれば、これに伴って侵食性の波浪が海岸に作用したときの地形変化がクローズアップされている。そこで予備実験として侵食性波浪が作り出す地形変化(特に沿岸砂州の挙動)について水位一定の条件下で調べた。研究成果は既に公表されているので、ここでの記載は省略する。本実験は、二次元造波水路を用い水位上昇を生じさせて砂浜海岸の地形応答特性を調べるためのラボラトリ-・モデリングである。水位上昇モードとしては、ステップ関類で表現できるような断続的変化(5種類)と直線で表現できるような連続的変化(2種類)の2つを導入した。砂浜を構成する砂は細砂と粗砂の2種類、実験波は侵食性と堆積性の2種類とした。 まず断続的水位上昇実験では、侵食性の波が粗砂の海浜に作用した場合には水位上昇速度のちがいは汀線付近の地形変化に大きな影響を及ぼさないが、細砂の海浜に作用した場合は水位上昇速度が小さいほど汀線近傍が侵食される。また堆積性波浪が作用した場合では、粗砂・細砂にかかわらず汀線近傍に堆積性の地形が出現した。 次に連続的水位上昇実験では、侵食性波浪が粗砂の海浜に作用した場合は水位上昇速度にかかわらず最終地形に大きな差はないが、細砂の海浜に作用した場合は上昇速度が大きいと陸上部には堆積が生じるが上昇速度が小さいと陸上部は侵食される。堆積性の波が粗砂に作用した時は水位上昇速度が小さい場合は堆積地形が出現するが上昇速度が大きい時には堆積地形を示す特徴はみられなかった。細砂の場合も同様であった。 このように水位上昇後の地形は、上昇速度の大小、砂浜の底質の細・粗、波浪の特性によって水位一定という条件下での地形変化とは全く異なる変化を呈することが判明した。
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