研究課題/領域番号 |
04454300
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 北星学園大学 (1993-1994) 北海道大学 (1992) |
研究代表者 |
山下 格 北星学園大学, 文学部, 教授 (60000923)
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研究分担者 |
小山 司 北海道大学, 医学部, 教授 (10113557)
小田垣 雄二 北海道大学, 医学部附属病院, 助手 (10221160)
松原 繁廣 北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (40142731)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1992年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 躁うつ病 / G蛋白質 / mRNA / cDNA / 単核白血球 / ラット脳 / G蛋白質サブクラス / 血小板 / カルシウム / セロトニン / トロンビン |
研究概要 |
1.ヒト単核白血球のmRNAを簡便に測定する方法を確立した。 ヒト単核白血球のG蛋白mRNAより、キット(Gene Plate^<TM>,Hitachi Chemical Research Center)を用いてcDNAを合成した後、G蛋白に特異的なビオチンラベルしたプライマーを用いてPCR法で25サイクル程度増幅した。PCR生成物をマイクロタイタ-プレートに固定されたG蛋白サブタイプごとのプローブとハイブリダイズさせた後洗浄し、ストレプトアビジン-アルカリフォスファターゼ複合体を加えてG蛋白cDNAのビオチン部分と反応させ、基質(PNPP)を加えて発色させたものをマイクロプレートリーダー(405nm)で比色定量した。この測定法の確立により、同時に多検体を簡便に測定することが可能となった。また、サンプルはcDNAの形で長期間保存でき、いつでも他の遺伝子に関する研究に利用できるという利点がある。 2.上記方法を用いて、うつ病患者のG蛋白αサブユニットmRNAを各サブタイプ別に測定した。うつ病患者15例(メランコリー型大うつ病11例,非メランコリー型大うつ病4例)と健常対照者15例の比較を行なったが、どのG蛋白サブタイプに関しても有意な差はみられなかった。 3.他の精神障害患者(精神分裂病、強迫性障害、パニック性障害)についても同意を得た上で同様の測定を数例行なったが、特異的な結果は得られなかった。 4.感情障害患者血小板における5-HT刺激性Ca反応は、双極性うつ病をメランコリー型大うつ病で健常対照群に比して有意に亢進していた。また、トロンビン刺激性Ca反応は双極性うつ病で亢進がみられた。
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