研究課題/領域番号 |
04557113
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医学一般
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
赤塚 孝雄 山形大学, 工学部, 教授 (80091875)
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研究分担者 |
平中 幸雄 山形大学, 工学部, 助教授 (40134465)
武田 徹 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10197311)
兵藤 一行 高エネルギー物理学研究所, 放射光実験施設, 助手 (60201729)
長谷川 伸 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (60017308)
安藤 正海 高エネルギー物理学研究所, 放射光実験施設, 教授 (30013501)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
1993年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1992年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
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キーワード | 放射光 / DSA / 心機能 / 動画像処理 / エネルギー差分画像 / 画像記録 / 画像計測 / Measurement on Image |
研究概要 |
心疾患の増加に伴い、これを早期に発見する手法の確立が切望されている。そこでは動きのある生体の高精度な画像診断が要求されている。本研究では、放射光を高輝度、単色性の優れたX線源として用い、心血管像を高精度に抽出し、形態情報とその時間変化から機能診断を可能とする画像記録解析システムを開発した。 1.記録システムの試作:心臓の動きを無視できる速さで2枚の異なったX線スペクトルによる撮像を行い、その時系列画像を記録する。相互の時相を任意に設定できる2系統の高精度ビデオ信号読み込みシステムを用意し、大容量の高速ICメモリを持たせることで記録システムを実現した。画像は512×512で、強度分解能12ビット、現在の記憶容量64MB、2枚の撮像時間差2msを標準とする。実時間の歪補正と差分処理のためには、別途プロセッサボードを用意することにしているが、基本的な動作と画質などの目標仕様は達成できた。 2.データ解析と診断支援アルゴリズムの研究:連続記録画像列を有効に用いて3次元形態情報を抽出し、動態を評価するアルゴリズムの開発を進めた。これらの処理に関連して画像の領域分割法、動きの追跡、画像列からの突発現象の識別といった処理手法を、サブテーマを設定して各々の実現手法を開発した。また、特にスペクトル情報を利用した画像診断法にも着目し、トレーサ物質の体内分布の識別を行うための基礎実験を進め実現の見通しを得た。 3.残された課題:放射光撮像系で、画像を獲得するまでの課題が依然として残っている。本研究でも上記の課題に並行して、スペクトル切替法、散乱線低減法などの検討を進め見通しを得ることができた。今後早急に臨床的評価のためのデータ採取を実現し、ここに試作したシステムの評価を行うとともに、診断支援アルゴリズムの向上を計りたい。
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