研究課題/領域番号 |
04640303
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核・宇宙線・素粒子
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
上村 正康 九州大学, 理学部, 助教授 (10037210)
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研究分担者 |
八尋 正信 水産大学校, 教養学科, 助教授
河合 光路 九州大学, 理学部, 名誉教授 (40016027)
YAHIRO M Shimouosheki Univ.of Fisheries.Associate Professor
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 不安定核 / 3体模型 / チャネル結合法 / ガウス型基底関数 / 現実的核力 / ヘリウム-6核 / 短距離相関 / ミューオン分子不安定状態 / 三体模型 / 中性子ハロ- / チャネル結合変分法 / 組替えチャネル結合法 / リチウム-11核 / 核構造 / 核反応 / ″Li核 |
研究概要 |
1.不安定核の3体模型のための「無限小変位ガウスローブ基底関数」の提唱 3体系の束縛状態の研究において、原点ガウス型基底関数の代わりに、それと同値な「無限小変位ガウスローブ関数」を導入した。この関数の特徴は、球面調和関数を使わずに、原点ガウス型基底関数を色々な方向にシフトさせて重ね合わせることにより、角度依存性を表そうとするものである一般的な3体系に適用できるように、この基底関数による行列要素計算を次の場合について可能にした。 中心力、スピン・軌道力、テンサー力、L2力、(L・S)2力、パリティ依存力、運動量依存力、ガウス型の非局所ポテンシャル、パウリ直交条件ポテンシャル。 2.不安定核6Heの中性子ハロ-構造の研究 不安定核の典型例として6Heを研究した。特に、n-n間に現実的核力を用いた時の場合と有効相互作用力を用いた場合の、α+n+nの3体構造やn-n相関の差異について、解明した。基底状態のエネルギーは、n-n力にあまり依存せず-0.6から-0.7MeVであり、実験値には僅かに足りないが、現実的核力による短距離相関は非常に強く、n-n間の波動関数は原点近傍で強く減衰していることが判明した。一方、有効相互作用の場合は、この減衰は全く見られない。このことで、6He入射核崩壊反応において、n-n間の高運動量成分に影響があることが予想される。 3.不安定ミューオン分子イオン(dHeμ共鳴、dtμ共鳴)の研究 不安定核の研究の研究法の開発ために、不安定ミューオン分子の研究は大いに役立つ。 特に、共鳴状態の記述法、共鳴幅の算出などに共通点がある。 典型例として、ミューオン触媒核融合サイクルの要となる、ミューオン移行反応、ミューオン励起分子内核融合、ミューオン分子の粒子崩壊に適用し研究した。
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