研究課題/領域番号 |
04660128
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
製造化学・食品
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
吉原 照彦 北海道大学, 農学部, 助教授 (90002071)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | アクレモニウムエンドファイト / チモシー / 誘導抵抗性 / 抗菌物質 / チョコール / チョコール酸 / チョコラール / チモシーがまの穂病 / チョーク / GamahonolideA / GamahonolideB / Gamahorin |
研究概要 |
アクレモニウム属菌は自然界に広く分布している不完全菌類で有性世代は子のう菌に分類されている。この菌の一部はイネ科植物体内で全生活史を全うし、根瘤バクテリヤや菌根菌と同様に植物内生菌と呼ばれている。植物体内では根をはぶく全部位に存在する。菌の伝搬は種子によって行なわれ、アメリカ合衆国の主要牧草トールフェスクの90%以上、ニュージーランドの主要牧草ペレニアルライグラスの50%以上がこの菌に感染していると言われる。感染により節間、茎、葉鞘、の表皮組織に肉質の菌糸層(子座)の標兆を示すことがあるが、ほとんどの場合病徴の発現はなく、外観からその感染の有無は判断できない。 アクレモニウム属菌とイネ科植物間のこのよううな共生下、イネ科植物に種々の興味のある現象が認められている。その一つに、感染したイネ科牧草チモシーは他の病原菌に感染しないという誘導耐病性の発現がある。本研究はその機作を化合物レベルで明らかにすることを目的とする。具体的には、感染植物体(チョーク)に存在する抗菌物質を中心とした生理活性物質像をあきらかにする。 その結果、セスキテルペンであるチョコール類13種、ラクトン類3種、リグナン類4種、スフィンゴイド類2種の単離に成功しその構造を決定した。さらに、フィトール類が気中菌糸発育を制御する現象を見いだした。
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