研究課題/領域番号 |
04670415
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
秋元 公彦 東京大学, 医学部(分), 助手 (70201283)
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研究分担者 |
峯 徹哉 東京大学, 医学部(分), 助手 (20157572)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | connexin / connexon / Gap結合 / ウサギ胃粘膜上皮細胞 / cyclic AMP / Ca^<2+> / TPA / Cキナーゼ / Connexin / Connexon / 胃粘膜 / 細胞間コミュニケーション能 / サイクリックAMP / カルシウムイオン |
研究概要 |
Gap結合は隣接した細胞とイオン、代謝物等を交換する機能的な結合である。我々はこれがconnexinからなるconnexonによって営まれており、しかも生体にとって非常に重要であることという認識から、消化管細胞におけるGap結合の役割を検討することにした。ひとつは病態、特に胃潰瘍とconnexonの発現を抗connexin30抗体と抗connexin43抗体を用いてWestern blesttiyを行った所、潰瘍形成部の粘膜で抗connexin抗体でのバンドが消滅していた。これは正常胃粘膜と全く異なり、明らかに潰瘍が出現するとconnexin32及びconnexin43が殆んど産生されないことが証明された。これより、胃潰瘍とconnexin32、43の発現が反比例する関係にあることが判明した。このことは現在、実験的に酢酸でラットに慢性胃潰瘍を作成し、その経過でconnexin32、43を測定した所、明らかにconnexin32、43の発現は消失していた。しかも、これらは経過をみることにより、connexin32、43の発現はもどってきた。これらのことより、慢性胃潰瘍とconnexinの発現が非常に密接であることが判明した。このことはGap結合が胃潰瘍の治癒と非常に密接であることを示している。又、このようなGap結合がどのような因子によって開閉するかが問題となる。我々がウサギ培養胃腺細胞を用い、サイクリックAMPを上げるようなホルスコリン及びイソプロテノールを添加することより、Gap結合のチャンネルが開き、細胞内Ca^<2+>濃度を上げるようなカルバコール及びA23187を添加することより、チャンネルが閉じることが判明した。これらのことより、胃潰瘍とGap結合が密接に結びついておりしかも、その開閉も様々な液性因子により調節を受けていることが判明した。
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