研究課題/領域番号 |
04670627
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
加藤 裕久 久留米大学, 医学部, 教授 (30080724)
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研究分担者 |
前野 泰樹 久留米大学, 医学部, 助手 (90248401)
三宅 巧 久留米大学, 医学部, 助手 (80229814)
清松 由美 久留米大学, 医学部, 助手 (10214917)
豊田 温 久留米大学, 医学部, 助手 (40237152)
力武 典子 久留米大学, 医学部, 助手 (40201868)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 胎児心エコー / 胎内診断 / 胎児不整脈 / 子宮内治療 / 胎児薬理動態 |
研究概要 |
1、先天性心疾患,胎児不整脈の出生前診断;胎児心エコーを1080例に対して施行した。妊娠16週より40週において、先天性心疾患34例、胎児不整脈44例を出生前に診断。産科医と協力し周産期管理(胎児心不全管理、心機能フォロー、分娩法の決定、新生児期の管理)を施行し、胎内治療につなげることができた。 2、胎児不整脈に対し子宮内胎児治療。(1)胎児徐脈では3例に胎児腹腔内に直接薬剤を投与したがいずれも反応がなく子宮内治療は困難と考えられ、今後の大きな課題である。(2)胎児頻脈では5例にdigoxin,verapamilの経胎盤的投与による胎内治療が施行され、そのうち4例が有効であった。またこれらの症例において母体胎児間の経胎盤的な薬物動態を検討しより有効な治療法を検討した。 3,先天性心疾患の周産期管理(1)三尖弁異型性において,著名な三尖弁閉鎖不全により右室圧が低下することにより2次的な変化として肺動脈弁狭窄が進行,機能的閉鎖が出現することを胎内にて確認できた。(2)胎内治療;在胎29週時に胎児水腫に進行した重症大動脈弁狭窄症および心内膜線維弾性症例において,母体静注および経口的digoxinの経胎盤的治療を行い、その後2ヵ月間胎児水腫の進行をとめ、妊娠を継続できた。(本邦では先天性心疾患による胎児水腫に対して,薬物的胎内治療の有効例の報告はない。) 4、妊娠末期の兎で、digoxinおよびflecainideを母体に単回、および持続投与。母体、胎仔、羊水中の薬物濃度を経時的に測定し胎仔への経胎盤的な薬理動態(吸収、移行、分布、排泄)を検討した。 (1)digoxinでは胎盤の移行は早いものの、胎仔血中濃度は母体に比して低い。 (2)flecainideでは母体投与により、胎仔血中濃度は速やかに上昇し、胎盤通過性が究めて良好。
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