研究課題/領域番号 |
04670645
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
長谷 哲男 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (70156305)
|
研究分担者 |
馬場 直子 横浜市立大学, 医学部, 講師 (60238227)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | CTCL / 接着分子 / ATL / 癌遺伝子 / 癌抑制遺伝子 / 免疫組織化学 / 逸疫組織化学 |
研究概要 |
CTCL、ATLの皮膚、末梢血、リンパ節について、病理組織学的、病理組織化学的、免疫組織化学的検索を行い、CTCL腫瘍細胞はCD45RO陽性、LFA-1、VLA4、CD44陽性、L-selectin、CD25、CD45RA陰性のメモリーT細胞であることを報告してきた。末梢血液ATL細胞については従来のナイーブT細胞に近い形質との評価よりも活性型T細胞形質に近い形質と考えられた。即ち、CD25、L-selectin、CD45RA陽性、CD45RO陰性などである。他方皮膚浸潤ATL細胞はCD45RA陰性、CD45RO陽性を示す場合が多いがCD25陽性などメモリーT細胞とは異なる形質を示す。この変化はATL末梢血液細胞由来細胞株(MTY6-10)を、血管内皮細胞、線維芽細胞、角化細胞等および各種サイトカイン(IL-1、IL-2、TNFalpha、IFNalpha、IFNgamma、TGFbeta)と混合培養する事によりおき得ることを示した。即ち、血管内皮細胞、線維芽細胞、角化細胞及びIL-Ibetaとの混合培養によりCD45RAの減少、CD45ROの出現、VLA4、LFA-1の発現増強等が認められた。菌状息肉症腫瘍細胞におけるp53癌抑制遺伝子発現について、免疫組織化学的、PCR-SSCP法にて検討した。菌状息肉症生検皮膚ではp53に対する抗体(DO7)にて陽性に染まる症例があったが、病期、予後とは相関していなかった。また、病理組織像とも一致しなかった。そこで、突然変異を見る為にp53癌抑制遺伝子に対応するプライマーを5組(p53 exon5、6、7、89)をつくり、PCR-SSCP法を行なった。免疫組織化学的には、p53を染色できた症例についても、PCR-SSCP法では点突然変異を検出することはできなかった。従って、p53癌抑制遺伝子の発現は、正常遺伝子の過剰発現と考えられた。
|