研究課題/領域番号 |
04670738
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
岩崎 一教 九州大学, 医学部, 助手 (10150533)
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研究分担者 |
鳥巣 要道 九州大学, 医学部, 助教授 (90038810)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 好酸球 / LAK / IL-5 / 化学遊走能 / CD116 / ADCC(抗体依存性細胞障害) / 化科学遊走能 / CD11b / 抗体依存性細胞障害活性 / 好酸球抗腫瘍活性 / サイトカイン / 局所制癌療法 |
研究概要 |
担癌患者の中では特に食道癌、肺癌に好酸球増多を呈すものが多く、これらの患者の好酸球を分離し実験を進めた。担癌患者の好酸球は非担癌患者より採取したものと比較すると、低比重好酸球の比率および癌細胞株に対するADCC活性では有意差は認めなかった。ところが我々はこれらの患者にLAK療法を行うと低比重好酸球即ち活性化好酸球が増加することに注目し、まずLAK細胞培養上清で正常な好酸球を刺激し機能の変化を検討した。その結果、LAK細胞培養上清は好酸球の遊走能、接着能、活性酸素産生能、ADCC活性を何れも有意に増強することが確認された。さらに、LAK細胞培養上清中のIL-5濃度は有意に高く、好酸球活性化にはこのサイトカインが大きく関与することも明らかとなった。また正常好酸球をIL-5で刺激すると好酸球表面補体レセプターやグロブリンレセプターの発現が対照と比べ有意に強く、ADCC活性も増強した。しかしながら、癌患者血清中のIL-5濃度は非担癌患者と比較して明らかな差はなく、また癌種による違いも認められなかった。in vivoで担癌マウスにIL-5を局注すると、局所の好酸球数の増加は見られるが、腫瘍の退縮については明らかな差は認められなかった。一方、in vitroでヒトLAK細胞をIL-5で刺激するとLAK活性は増強することが判明した。以上の検討より、LAK療法において増加する好酸球は明らかに抗腫瘍活性をもち、臨床効果の予測にも有用なものと考えられた。さらには従来のLAK療法にIL-5を加えることによって治療効果を相乗的に高めることができる可能性が示唆された。
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