研究課題/領域番号 |
04670796
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
石田 薫 岩手医科大学, 医学部, 講師 (70146041)
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研究分担者 |
池田 健一郎 岩手医科大学, 医学部, 助手 (20254758)
佐藤 信博 岩手医科大学, 医学部, 助手 (10244914)
寺島 雅典 岩手医科大学, 医学部, 講師 (40197794)
田村 元 岩手医科大学, 医学部, 助手 (20207244)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 癌抑制遺伝子 / p53 / cell sorting / Rb / MCC / APC / DCC / Micro satellite / 食道癌 / Microstatellite / PCR / 変異 |
研究概要 |
本研究課題は癌抑制遺伝子p53の変異と、食道癌患者の生命予後の関連を明らかにするとともに、内視鏡生検組織からcell sortingを応用し、腫瘍細胞を分離・採取して、患者の治療方針に役立てることを目的として施行した。 3年間の研究成績により、以下の成果を得た。 1.p53癌抑制遺伝子の異常は、食道偏平上皮癌の約40%で検出され、患者の生命予後と関連する可能性が示された。しかし、この遺伝子異常のみの検索では、患者の生命予後を予測し、治療方針を立てることは不可能であった。 2.そこでさらに、Rb,MCC,APC,DCCの4つの癌抑制遺伝子の異常を検索したが、いずれも30-50%程度の度の異常であり、臨床病理学的事項との間に有意の関連はなかった。 3.さらに複数にマイクロサテライトマーカーを示標にして、LOHと生命予後の関連について検討したところ、3p25領域のLOHがリンパ節転移や筋層浸潤と有意の関連を持ち、予後予測因子として有用な指標となり得る可能性が示唆された。 4.cell sortingを用いた遺伝子異常の解析は、微量な内視鏡生検材料からでも、検出感度を上げ遺伝子異常を解析することが可能であり、今後の遺伝子解析に有用と考えられた。 これらの結果より、食道癌の治療方針の決定に遺伝子異常の解析結果を役立てるためには、複数の異常を解析し、これらを組み合わせて決定を下す必要があると思われた。
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