研究課題/領域番号 |
04670803
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
山川 達郎 帝京大学, 医学部, 教授 (10082116)
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研究分担者 |
石川 泰郎 帝京大学, 医学部, 助手 (50114731)
加納 宣康 帝京大学, 医学部, 助教授 (00177552)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 肝内結石症 |
研究概要 |
実験的研究において、肝内胆管の狭窄作製に異物を挿入することは、臨床的には問題があると考え、先ず肝内胆管を不完全に結紮して限極性胆管拡張の作製を試みたが、この方法では肝の実質に変化をきたすものの、感染を付加できないため結石の生成は不成功に終った。この事実は、狭窄、胆汁うっ滞、胆管拡張のみでは、結石は生成されないことを示唆している。そこでラットにおいて総胆管消化管吻合を行い、その長期観察例で結石の生成をみたという教室の実験結果から、この方法を再度検討した。この方法では、結石の生成までに長期間(約20ケ月)を要し、不確実な結石生成法ではあるが、肝内結石症の実験モデルとして最も自然で臨床的であると結論するにいたった。これは回虫迷入例で、あるいは回虫卵を核とした結石が存在したという過去の報告や先天性総胆管拡張症の肝間部胆管消化管吻合例で肝内結石が高頻度に発生する事実を裏付けるものではないかと考えられる。 本年は、胆道鏡下結石摘出術に成功し長期観察中である臨床例を追跡調査して、再発例あるいは非再発例について詳細に検討し、肝内結石症の成因を検索する予定である。
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