研究課題/領域番号 |
04670955
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
打林 忠雄 金沢大学, 医学部・附属病院, 講師 (90151894)
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研究分担者 |
天野 俊康 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (50242516)
國見 一人 (国見 一人) 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (40251954)
久住 治男 金沢大学, 医学部, 教授 (70019537)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 制限酵素切断多型性分析 / 逆転写PCR法 / 泌尿器科悪性腫瘍 / 癌遺伝子 / 癌抑制遺伝子 / PCR法 / RT‐PCR法 / 鶏卵法 / 腎癌 / 前立腺癌 / 腎盂移行上皮癌 / 癌細胞 / 温熱化学療法 / 腫瘍壊死因子 |
研究概要 |
鶏卵法によりヒト腎癌・膀胱癌由来細胞の鶏卵胎児での肺・肝への転移形成能や、転移巣に対する温熱化学療法およびTNF投与の抗腫瘍効果について検討した。アドリアマイシン投与およびTNF投与群において、温熱併用により相加効果以上の転移巣縮小効果が得られた。腎摘除術にて得られた腎癌臨床材料23例を対象として、C-myc、C-fosおよびHarvey ras遺伝子のmRNAの発現状況を検討した。C-myc遺伝子は23例中11例に、C-fos遺伝子は6例に、Harvey ras遺伝子は1例に正常組織mRNAと比較し3倍以上の過剰発現がみられた。臨床的に得られた腎癌24例、前立腺癌18例、腎血移行上皮癌11例を対象に制限酵素切断多型性分析により検討した。Harvey ras、C-myc、C-fos、EGFRいずれの癌遺伝子もDNAコピー数の過剰増加は認められなかった。一方腎癌では、3pに68%、18qに33%、Y染色体に29%、17pに27%の頻度で座位欠失が認められた。前立腺癌では16qに67%、8pに50%、18qに43%、10pに40%、10qに38%の頻度で座位欠失が認められ、腎血癌では17pに73%、11pに64%、9pに40%の座位欠失が認められた。前立腺癌患者を対象に、画像診断で検出される以前に血行性転移の出現を予測しうるか否かについて検討した。逆転写PCR法によりPSAmRNAを指標として、血中前立腺癌細胞の検出を試みた。基礎的研究により特異的分子マーカーとなりうる可能性が示唆された。臨床的研究にて女性5人および前立腺肥大症患者5人をコントロールとし、36症例の前立腺癌患者におけるPSAmRNAの検出を行なった。その結果36例中16例で陽性に検出された。
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