研究概要 |
1993年3月に実施した初年度の質問紙調査を引き続いて、同一対象者のスポーツ・キャリアを追跡調査し、そのスポーツ・キャリアに応じて対象者を分類し、それぞれの参加動機、参加継続動機、転向(トランスファー)動機、脱退(ドロップアウト)理由を調査した。 スポーツ・キャリアに関する設問では、過去の経歴となる小学4年、5年、6年では、1年間を単位とし、中学進学後は学期を単位として、1993年12月までの、中学2年の2学期終了時までを追跡した。参加動機に関しては、Feltz,D.L.(1992)、Duda,J.L.(1992)、Klint & Weiss(1986)MIPE ; Motivation Inventory for Physical Education、バーンアウトに関しては、M.B.I.; Maslach Burnout Inventory,P.B.M. ; Pines・Burnout Inventory,SBS-HP;The Burnout Scale for Health Professionals,A.B.I. ; Athletic Burnout Inventoryを参照に新たに質問項目を選定した。主たるスポーツをスピードスケートに据えために、その盛んな地域である北海道、長野県、群馬県を調査対象地に選定した。追跡調査を経ての有効対象者の概数は、北海道250人、長野県170人、群馬県120人である。1年間のスポーツ・キャリアを確定するには、年度末の3学期に調査を実施せざるを得ないが、実際には1993年12月に調査を実施し、現在、データの整理、分析中である。
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