研究課題/領域番号 |
05201111
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
吉岡 完治 慶應義塾大学, 産業研究所, 教授 (80051887)
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研究分担者 |
早見 均 慶應義塾大学, 産業研究所, 助教授 (10218612)
石川 雅紀 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (10176167)
森 俊介 東京理科大学, 理工学部・経営工学科, 教授 (80147503)
桜本 光 慶應義塾大学, 商学部, 教授 (20051899)
鵜野 公郎 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (20095582)
古河 俊一 アジア経済研究所, 統計調査部, 部長
細田 衛士 慶應義塾大学, 経済学部, 助教授 (80137976)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1994年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1993年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 環境分析用産業連関表 / ライフ・サイクル・アセスメント / 地球環境 / クリーン・ハウス・ガス / CO_2排出量 / 環境家計簿 / 省エネ住宅 / エミッション・ファクター |
研究概要 |
マクロの分析では、経済成長と環境の持続的発展にはエネルギー問題の克服が必要であることが改めて確認された。特に、発展途上国の化石エネルギーへの急速な消費拡大は、エネルギー価格の急上昇(第三次石油危機)をもたらす可能性がある。化石エネルギーとくに石油の枯渇を回避する発展パターンとして、重化学工業化を経ない第三次産業化がシナリオとしてはありうるが、そのためには生活の基本となる食糧の確保と人口の抑制が必要である。地球温暖化を回避しリサイクル可能な燃料としてマングローブ林が注目されている。植物によるCO_2の吸収を中心にした生態系と経済系の実現も、持続的発展のシナリオとして示唆される。 現状の経済や技術を前提にした、リサイクルや代替技術の利用による環境負荷の評価は他面的な観点からとらえる必要がある。たとえば、紙のリサイクルは、化石燃料の利用という観点からは支持されない。紙をリサイクルする方がより化石燃料を使用するからである。しかし、CO_2削減という観点からはリサイクルをすることは有効である。また、原子力発電は確かにCO_2削減には大きな効果をもたらすが、事故や再処理の問題を抱えている。そのため立地た使用済み燃料の輸送の問題も解決しなければならない。しかし、効果は1%でも数多くの新技術がエネルギー節約に利用できれば、全体としては決して無視できない規模になることも忘れてはならない。
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