研究課題/領域番号 |
05231106
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
巽 好幸 京都大学, 総合人間学部, 教授 (40171722)
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研究分担者 |
古川 善紹 京都大学, 理学部, 助手 (80222272)
渋谷 秀敏 熊本大学, 理学部, 助教授 (30170921)
酒井 敏 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (30144299)
堀 智孝 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (40108981)
柳 哮 九州大学, 理学部, 教授 (90037234)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
70,700千円 (直接経費: 70,700千円)
1995年度: 24,000千円 (直接経費: 24,000千円)
1994年度: 23,000千円 (直接経費: 23,000千円)
1993年度: 23,700千円 (直接経費: 23,700千円)
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キーワード | マグマ / マントルダイナミクス / 沈み込み帯 / 背孤海盆 / ホットスポット / マグマ成因論 / 沈み込み帯火山 / プレート内火山 / コンピュータシミュレーション / 化学的特徴 / 全マントル物質循環 / マントル / ダイナミクス |
研究概要 |
本研究の目的は、地球上のさまざまなテクトニックセッティングにおけるマグマの成因を明らかにして、地球内部のダイナミクスを理解することにある。当核期間において、得られた主要な成果は、以下のものである. 1.沈み込むリシスフェア-の化学的役割の解明:高圧下の脱水分解反応における元素移動度を実験により求め、このメカニズムが、マグマの化学的特徴を説明することを明らかにした. 2.含水マントル物質の地震波速度の決定:高圧下での含水マントル物質の地震波速度を実験により決定し、マントルウェッジ最下部の低速度層が含水カンラン岩層である可能性を確認した. 3.マントルウェッジ内高温域の成因の解明:沈み込むリソスフェア-によって励起される二次対流が、マグマ発生に必要な高温領域を形成することを明らかにした. 4.沈み込み帯におけるマグマ発生の包括的モデルの提唱:沈み込み帯火山活動における一般的特徴を明らかにし、この特徴を合理的に説明しうる包括的モデルを、上記の成果をふまえて提唱した. 5.背孤海盆形成に伴うマントルダイナミクスの解明:日本海形成時における火山活動を解析し、マントルウェッジの化学的進化、温度構造の変化を明らかにした。 全マントル規模の物質循環の解明:南太平洋ポリネシア地域に産するHIMU玄武岩の岩石学的・地球化学的特性を明らかにし、このマグマの発生に、沈み込んだ海洋地殻物質が関与し、その貯蔵庫が下部マントル最下部に存在することを明らかにした.
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