研究分担者 |
金子 勝比古 熊本大学, 工学部, 助教授 (20128268)
佐々 宏一 京都大学, 工学部, 教授 (40025953)
佐野 雅己 東北大学, 電気通信研究所, 助教授 (40150263)
橋田 俊之 東北大学, 工学部, 助教授 (40180814)
由佐 悠紀 京都大学, 理学部, 教授 (90025403)
高安 秀樹 東北大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (00183062)
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配分額 *注記 |
119,000千円 (直接経費: 119,000千円)
1995年度: 34,900千円 (直接経費: 34,900千円)
1994年度: 44,600千円 (直接経費: 44,600千円)
1993年度: 39,500千円 (直接経費: 39,500千円)
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研究概要 |
各研究者毎の平成5年度-平成7年度までの研究成果概要を以下に列記する. (1)破壊現象の数値シミュレーションを行い,ミクロなモデルの詳細に依存しないユニバーサリティの性質に関して調査し,2次元面上を亀裂が進展する破壊モデルだけでなく,3次元の衝撃破壊の場合にも,強いユニバーサリティが成立していることを証明できた(高安).(2)さまざまな地球科学的データに基づく地熱構造の総合的モデル化が試みられた.地表での放熱・地下温度・比抵抗構造・キュリー点深度・噴気不活性ガス組成に関して,総合化が可能となった.また,中部九州の地熱地域で地震波の明瞭な減衰が検出された(由佐).(3)岩石のマルチクラック破壊挙動をAE放出挙動のフラクタル性を基に実験的に検討し,対応関係を明らかにした.この検討結果に基づいて,岩石のマルチクラック破壊挙動を模議することのできる数値モデルを構築し,ネットワークモデルにより数値解析が可能であることを示した(橋田).(4)準静的に進行するき裂の実験において,単一き裂,複数き裂のそれぞれについてき裂の進展条件,振動不安定条件を無次元化量で決定した(佐野).(5)き裂内に気体を圧入して弾性波によってき裂を検知・モニタリングする方法についてモデル実験及びモデル計算を行い有効性を明らかにした.地震探査反射法データのAVOインバージョン及び深度変換法を開発した.補助電流源を用いた電流集束型比抵抗検層について検討した(佐々).(6)断裂群のフラクタルモデルを提案とするとともに,人工衛星画像を用いたリニアメント解析によりモデル定数を評価する方法を開発した.これらの手法を花崗岩体に適用して,岩体の断裂群を定量化し,地下断裂群の連結性を予測した(金子).(7)天然の断裂系を現地の地質調査で確認し,空中写真,衛星画像による解析結果と比較した.また,放射能探査により現地調査では確認できないリニアメントを追跡した.画像解析手法として教師システムを確立した(高島).(8)6断層群(総計約1500本)の断層について,破砕帯の幅と変位量,サイズ(変位量)分布,断層の位置の空間分布,変位量の空間分布を観察した結果,それぞれがフラクタル分布を示し,フラクタル次元が岩石の延性度と総注入エネルギー密度に依存して変化することが分かった(大槻).(9)地殻の弾性波速度や密度の構造はかなり強い不均質性を持つ.九州・関東2地域の5井における検層データの解析から,ゆらぎのパワースペクトル密度は,速度・密度とも,波長に対して0.2mから数百mの範囲でべき乗則を満たすことを明らかにした(佐藤).(10)熔結凝灰岩の圧裂強度とその破面粗度のフラクタル次元Dは強い負の相関を示し,Dの変化に強度は敏感でありDは有効なパラメータである.一方,CT試験片の場合は予きれつ近傍の巨視的きれつ進展方向の次元Dの変動係数と強い正の相関を示すことがわかった(田野)
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