研究課題/領域番号 |
05238101
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
大谷 俊介 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (60023735)
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研究分担者 |
松澤 道生 (松澤 通生 / 松沢 通生) 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (10010943)
山崎 泰規 東京大学, 教養学部, 教授 (30114903)
小林 信夫 東京都立大学, 理学部, 教授 (30087100)
市川 行和 電気通信大学, 宇宙科学研究所, 教授 (20013667)
粟谷 容子 (粟屋 容子) 電気通信大学, 理化学研究所, 主任研究員 (60087377)
金子 洋三郎 東京都立大学, 名誉教授 (30086988)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
29,800千円 (直接経費: 29,800千円)
1996年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1995年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
1994年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1993年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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キーワード | 多価イオン / 原子構造 / 物質との相互作用 / 原子物理学 / 総括班 |
研究概要 |
自然科学の世界に新たに登場した興味深い研究対象である「多価イオン」について、集中的に全国規模の共同研究を行った。研究課題を以下の主要項目の2つに分け、それらを計画研究とし、それぞれ公募研究課題を包含させながら3年間研究を継続した。 A01)多価イオンの分光学的研究 A02)多価イオンと物質との相互作用の研究 これらの計画研究を遂行するに当たっては、多価イオンを効率良く生成することのできる、それぞれの目的に沿ったイオン源の開発および製作が必要であり、まずそれを行った。A01)においては、電気通信大学で、独自の着想に基づく世界最高の性能を有する電子ビーム形多価イオン源を開発し、平成7年度後半には運転を開始することができた。現在このイオン源の性能向上に努力を続けている。生成イオンをX線の発光から観測しているが、キセノン原子の裸イオン(54価)およびバリウムの裸イオン(56価)の生成が確認され満足すべき結果が得られている。現在種々の新しい計測法の開発を進めながら既存の計測器を用いて多価イオンの分光研究を行い、世界初演の成果が量産されつつある。A02)においては、広範な研究領域を含む物質との相互作用の研究を行うために大強度の多価イオンビームを用いることが要求され、そのためには電子サイクロトロン共鳴形多価イオン源が最適であり、このイオン源を東京都立大学と東京大学原子核研究所において開発製作し、設置した。そして、それらに3本のビームラインを設け、多くの共同研究者の利用に供し、この分野においてめざましい成果が挙がりつつある。 これらの研究の成果は、平成8年9月に大宮市で開かれた「多価イオン物理学国際会議」に発表され世界の注目を集めた。
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