研究分担者 |
村瀬 康一郎 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (80150027)
織田 揮準 三重大学, 教育学部, 教授 (90024489)
中獄 治麿 (中嶽 治麿) 京都文京短期大学, 教授 (10125255)
能田 伸彦 筑波大学, 教育学系, 教授 (80020121)
篠原 文陽児 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00113035)
浅木森 利昭 国立教育研究所, 教育情報・資料センター, センター長 (60150025)
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配分額 *注記 |
17,000千円 (直接経費: 17,000千円)
1995年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1994年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1993年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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研究概要 |
1 学校教育における「情報能力」の目標・評価の枠組み:4つの柱からなる日本の教育課程が目標にしてきた情報活用能力の概念的定義は,マルチメディア・インターネットなどのコンピュータ科学の急激な発展,ソフトウェア工学の変革,また科学技術創造立国社会を想定したとき,旧態化してきた。児童生徒に期待する情報能力は,コンピュータ,マルチメディア・インターネットに慣れ親しみ,応用コンピュータ科学・応用情報科学を基盤に,より根源的な基盤能力としての情報リテラシー(Computer Literacy)と情報的思考力(Computing Thinking)から構成すべきとの結論に達し,次の3つの柱を中核にした「情報能力」の評価の枠組みを構築した。(1)問題解決・システム設計能力〔問題を直感的に捉え,論理的に解決に進む問題解決能力で,(1)問題を分析・抽象化し,モデル化する「モデル構成能力」,(2)問題をシステム的に捉え効果的な設計を行う「システム設計能力」,(3)それらを理論構成する「理論構成能力」を中核にした能力〕,(2)コンピュータ能力〔コンピュータおよびそれを使いこなす操作能力〕,(3)情報の高次元・異次元情報変換能力(情報の同次元変換を基礎とする従来の情報活用ではなく,元情報から高次の,異次元への情報変換ができる高次情報活用能力)。 2 高校生大学生のアルゴリズム的思考力テストの開発:定常的問題に対し非定常的問題に対する高校生・大学生の情報科学的思考力・アルゴリズム的思考力は低く,数学能力とも相関がない。中核の情報能力の欠如が明確になった。その教育内容の構成が重要な情報教育の推進の鍵となる。 3 小学生中学生の高次情報変換能力(統計情報活用能力)テストの開発:低次の情報活用能力は学校教育の中で養成されているが,創造的情報活用で本質的に重要となる情報の高次・異次元情報変換能力は極めて低い。
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