研究分担者 |
岩崎 正美 鳥取大学, 農学部, 助教授 (60032299)
後藤 清和 岐阜大学, 農学部, 助教授 (60026581)
川村 恒夫 神戸大学, 農学部, 助教授 (50107984)
岩尾 俊男 島根大学, 農学部, 教授 (70032547)
山下 律也 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (30026463)
笹尾 彰 東京農工大学, 農学部, 教授 (70032993)
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研究概要 |
消費者が農産物に対して多様な要求をするようになり,高品質化,低コスト化が望まれている。本研究はそのようなニーズに対応して,農産物の物性について研究し,重ねて品質を評価する方法および流通過程における品質保持の方法を研究し,選別,流通過程における機械化,システム化の基礎資料を提供し,同時に実用化するための研究である。 本年度は仕上げの年度であり,各分担者が与えられた課題に対してまとめをする。穀物に関する研究では,米の品質・流通過程と備蓄米の検討というテーマで米の品質について精米に伴う白度の変化を国内産米および外国産米について比較を行い,さらに米の流通時の品質についても検討した。また,穀粒の呼吸特性と品質についての研究では穀粒の呼吸量,呼吸速度などを測定し,特に呼吸速度と品質について検討した。 青果物に関する研究で,ブドウの品質とその評価と題した研究ではブドウの分光反射特性から糖度を推定する方法を2種類のブドウについて検討し,ブドウに含まれる糖の分光吸収波長域でブドウ果粒表面での吸収があり,その波長を使うことによって糖度の推定ができることがわかった。青果物の分光反射特性と流通評価と題する研究は果物を対象に表面の損傷を検出する方法を研究し,近赤外域の波長を持つ光線を照射すると損傷部が正常部から区別して検出できることがわかった。 流通に関する研究では青果物流通方法に関する諸問題を流通の現状から言及し,最近の流通方法の変化について調べ,さらに,流通過程における包装資材について研究し,検討を加えた。 これらの研究成果は農産物性研究第5集として農業機械学会から出版する予定である。
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