研究課題
総合研究(A)
本研究は、医学用語の中で、一般社会との接点にある医学用語の標準化をはかることを目的とした。「一般社会との接点にある医学用語」とは、新聞等で使われる医学用語、他の学会でも使われる医学用語、及び法令などで使われる医学用語の三種類である。平成5年度においては、日本医学会傘下の89学会を召集した会議を開催し、上記の方針について合意を得ると共に、各学会で編纂されている用語集を基礎に上記の作業を行うこととした。平成6年度には、各学会はそれぞれの学会の用語集の中で上記に相当する用語に印をつけて本研究班に提出した。提出された用語集は内科学会、外科学会、泌尿器学会、人工臓器学会、救急医学会、免疫学会、胸部疾患学会、先天異常学会、公衆衛生学会、腎臓学会、麻酔科学会、医真菌学会、小児外科学会、消化器内視鏡学会、人類遺伝学会、医用超音波学会、寄生虫学会、耳鼻咽喉科学会、眼科学会、結核学会、温泉気候物理学会、生化学会、衛生動物学会、産科婦人科学会、リウマチ学会、精神神経学会、微生物学会、栄養・食糧学会、整形外科学会、口腔外科学会、皮膚科学会、癌治療学会、リハビリテーション学会の用語集であった。これを日本医学会が編纂した医学用語集と突き合わせて、その異同がわかる一覧表を作成した。この一覧表を基礎に本研究班としての選択の基準、記述方式などについて方針を確立し、それに基づいてこの一覧表を整理し、また用語集の提出のなかった学会の意見なども参照しつつ、学術用語集として制定するべき用語の候補案を作成した。候補となった用語は18420語であった。
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