研究課題/領域番号 |
05454264
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
荒畑 喜一 (1994) 国立精神・神経センター, 神経研究所・疾病研究第一部, 部長 (30053325)
杉田 秀夫 (1993) 国立精神・神経センター, 総長 (80009951)
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研究分担者 |
塚原 俊文 国立精神, 神経センター・神経研究所・疾病研究第一部, 研究員 (60207339)
武田 伸一 国立精神, 神経センター・神経研究所・疾病研究第一部, 室長 (90171644)
荒畑 喜一 神経研究所, 疾病研究第一部, 部長 (30053325)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1994年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1993年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 進行性筋ジストロフィー / アデノウイルス・ベクター / 遺伝子治療 / 筋細胞 / in vitro遺伝子導入 / in vivo遺伝子導入 / 再生筋 / beta‐galactosidase(lacZ)遺伝子 / ジストロフィン遺伝子 / ミオシンH鎖IIBプロモーター / 正荷電リポソーム |
研究概要 |
進行性筋ジストロフィーに対する遺伝子治療の基礎的研究の一環として、アデノウイルス・ベクターを用いた筋細胞に対する遺伝子の導入を確立することができた。 1.培養骨格筋細胞に対する組換えアデノウイルスのin vitro導入実験 増殖性に富むC2細胞株及びより高い分化能を持つC2/4細胞株に対して、普遍的で高度の発現が期待できるAdex CA-lacZ(東京大学医科学研究所斎藤研究室より供与)及び組織特異的な発現を企図して斎藤研究室との共同で作製したAdex MHC IIB-lacZを用いて感染実験を行い次のような結果を得た。 1)組換えアデノウイルスは、増殖中の筋芽細胞のみならず筋管細胞に分化した後の細胞に対しても、高率に導入される。 2)細胞に高率に導入された遺伝子は、組み合わされているブロモーターにより、その発現が制御されうる。 2.再生筋に対する組換えアデノウイルスのin vivo導入実験 成熟ラットヒラメ筋に対するBupivacaineによる筋再生系を用いて、Adex CA-lacZの筋注を行ない、筋再生を惹起することにより、効率的な組換えアデノウイルスの導入が可能であることを明らかにした。この事実は、組換えアデノウイルスが細胞に取り込まれるために必要なインテグリンαvリセプターの発現が分化・成熟途上の筋細胞に限られていることと呼応している。
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