研究課題/領域番号 |
05557116
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
平 則夫 東北大学, 医学部, 教授 (60004553)
|
研究分担者 |
石井 邦明 東北大学, 医学部, 助手 (10184459)
布木 和夫 東北大学, 医学部, 講師 (10172743)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
1994年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1993年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
|
キーワード | 抗不整脈薬 / Kチャンネルクローン / 遅延整流型電流 / 一過性外向き電流 / 内向き整流性電流 / 内向き整流電流 |
研究概要 |
1.電位依存性K^+チャンネル (1) ラット心筋のKチャンネルクローン(遅延整流型のKv1.2と一過性外向き型のKv1.4)に対する各種抗不整脈薬の影響を卵母細胞の発現系を用いて検討し、意外なことに比較的純粋な第3群抗不整脈薬(d-sotalol、E-4031、MS-551)は両K電流を抑制しないことを明らかにした。その他ネイティブのK^+電流を抑制することが知られている抗不整脈薬の影響を検討し、検討した薬剤のうちdisopyramide以外は濃度依存的に両K^+電流を抑制すること、そしてその抑制の時間依存性等において薬剤間で違いが認められることを明らかにした。しかし、両K^+電流を抑制するためにはネイティブの電流の場合と比較して大変高用量の薬剤が必要であったことは大きな問題である。 (2) 電気生理学的研究により多く用いられているウサギの心筋からShakerファミリーに属するK^+チャンネルをクローニングしその一次構造を決定した。それはKv1.5でありラットのKv1.5とアミノ酸レベルで85%の相同性を有していた。このK^+チャンネルに関する詳細な電気生理学的検討は現在行っている。 2.内向き整流K^+チャンネル ウサギの心筋より内向き整流特性を示すKチャンネル(RBHIK1)をクローニングし研究を行い、RBHIK1電流は外液Ba^<2+>やCs^+により時間依存的に抑制される事などを明らかにした。また、RBHIK1電流に対する各種不整脈薬の影響を検討したが、現在までに検討した薬剤の中にはRBHIK1の電流を抑制するものはなかった。しかしRBHIK1のmRNAは特に心室筋に非常に豊富に存在しており、生体内でも重要な役割を演じていることが示唆された。現在培養細胞へのトランスフェクションを行っておりパッチクランプ法を用いた単一電流の解析などの詳細な検討を進める予定である。
|