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好熱菌の熱ショック応答のメカニズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05670246
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関筑波大学

研究代表者

太田 敏子  筑波大学, 基礎医学系, 講師 (40233134)

研究分担者 清水 徹  筑波大学, 基礎医学系, 講師 (80235655)
林 英生  筑波大学, 基礎医学系, 教授 (40033203)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード好熱菌 / 熱ショック応答 / 熱ショックプロモーター / HSP60 / HSP70
研究概要

好熱菌のHSP遺伝子の読取枠の上流領域の塩基配列を決定し、熱ショックプロモーター領域を解析した結果、次のようなことが解明した。超好熱菌でも同様な熱ショック応答のメカニズムがあるのかどうか検討した。
1.好熱菌B.stearothermophilus sp.PS3のHSP60オペロンとHSP70オペロンの上流には、熱ショックプロモーター領域が存在し、その構造は、TTGCAA---(17nucleotides)---TAATATであった。これは各種グラム陽性菌間では非常によく保存されており、相同性が高く、大腸菌などグラム陰性菌で報告されている熱ショックプロモーターとは異なっていた。
2.HSP60オペロンとHSP70オペロン上流の熱ショックプロモーターのすぐ下流にHairpin-loop構造があり、その構造は、TTAGCACT---(11nucleotides)---AGTGCTAAで、11塩基対のループと8塩基対のステムにより構成されていた。この構造はS.aureus,B.subtilis,C.acetobutylicumなどにもあって100%の相同性をもち、グラム陽性菌に特異的なものと思われる。好熱菌を含むグラム陽性菌では、熱ショックプロモーターとHairpin-loop構造が熱ショック応答に関与していることが予想される。これらの領域の欠失変異DNAを作成し、詳細な解析を進めている。
3.高温(65度)でしか生育できない好熱菌でも熱ショック応答は常温微生物と同様なメカニズムで制御されていると思われる。しかし、ストレス条件下で生育している好熱菌および黄色ブドウ球菌におけるHSPの構成的発現量はともに全細胞質内蛋白量の約1-2%を占め、常時、これらが細胞内蛋白質の変性を防御しているらしい。
4.超高温(96-104度)で生育する3種の超好熱菌についてその熱ショック応答のメカニズムを調べるため、HSP60とHSP70の遺伝子からデザインしたプライマーを用いてDNA断片を増幅したところ、目的とするDNA断片が得られ、これらの菌にも熱ショック蛋白質の存在が確認された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Toshiko Ohta: "Heat shock promoter of thermophilic chaperonin operon" Biochemical and Bophysical Research Communications. 191. 550-557 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Toshiko Ohta: "Molecular characterization of the gene operon of heat shock proteins HSP60 and HSP10 in Methicillin-resistant Staphylococcus aureus" Biochemical and Bophysical Research Communications. 193. 730-737 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 香川靖雄: "ストレス蛋白質" 永田和宏, 266 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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