研究課題/領域番号 |
05670714
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
坂口 美奈子 (1994) 久留米大学, 医学部, 助手 (50258422)
井上 治 (1993) 久留米大学, 医学部, 講師 (20193576)
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研究分担者 |
西依 淳 久留米大学, 医学部, 助手 (30218226)
加藤 裕久 久留米大学, 医学部, 教授 (30080724)
坂口 美奈子 久留米大学, 医学部, 助手 (50258422)
佐藤 登 久留米大学, 医学部, 助手 (50205952)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 川崎病 / スーパー抗原 / TNF-α / 接着分子 / サイトカイン |
研究概要 |
昨年度に引き続き川崎病の病態にスーパー抗原が関与している可能性を調べるために患者末梢血のT細胞レセプターVβ2、Vβ8の発現の検討を続けた。患者数を20例と増やしたところ、Vβ2、Vβ8の発現に有意差は認められなかった(8.0±2.0% of Vβ2 or 4.7±1.3% of Vβ8.1 in acute KD,vs.7.7±2.0% or 4.4±1.5% in convalescent KD,8.4±2.1% or 3.8±1.2% in control children,7.7±1.7% or 4.0±0.9% in control adults.)。さらに川崎病患者の病変部皮膚、腫脹リンパ節、および末梢血から得られたクローンT細胞105個についてVβ2、Vβ8の発現の検討を行ったがやはりすべの細胞でVβ2、Vβ8の発現は認められなかった。また、これらのクローンT細胞のサイトカイン(IL-2、IL-6、TNF-α)産生を検討したところ、これらの多くがTNFαを産生しており、中には844pg/ml、1016pg/mlと高値を示したクローンT細胞が存在した。 これらより、近年、川崎病とVβ2、Vβ8T細胞レセプター発現リンパ球の上昇との関与が報告されているが(Abe J,J.Exp.Med.1993;177:791-796)、当科症例においてはその確認はできなかった。さらにVβ2、Vβ8の発現が認められないクローンT細胞の多くがTNFαを産生しており、川崎病血管炎を考えるとき、Vβ2、Vβ8T細胞レセプターと関係ないT細胞がTNFαを産生し、川崎病の病態に関与している可能性が示唆された。なお、今回は、Vβ2、Vβ8以外のT細胞レセプターの発現については検討しておらず、スーパー抗原の関与を完全に否定するには至らなかった。
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