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脊髄の運動系機能の評価に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05671230
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関杏林大学

研究代表者

里見 和彦  杏林大学, 医学部, 助教授 (00095605)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード脊髄運動系機能 / 脊髄誘発電位 / 坐骨神経 / 脊髄電気刺激 / 末梢神経電位 / 脊髄前根 / 脊髄索路切断 / ネコ
研究概要

1。ネコを用い、脊髄を電気刺激し、下肢の坐骨神経、腓骨神経および脛骨神経から誘発電位を記録できた。同電位は多相性(3〜5相)の電位よりなり、第一電位の振幅は約50muV、伝導速度は約70mであった。
2。脊髄の刺激部位は、頚髄部から腰髄部までいずれの部位の刺激でも、潜時が短縮して同電位が記録できた。この電位は、高頻度刺激により振幅の変化はみられなかった。
3。脊髄の部分切断を行うと、後索を切断すると電位はほとんど消失した。すなわち、本電位は、そのほとんどが後索の感覚系線維を逆行性に伝導したものと考えられた。
4。しかし、下部胸髄〜腰髄を強い強度で刺激すると、坐骨神経の所属神経根の前根からも後根からと同様に根電位が記録できた。また、この電位は高頻度刺激により電位振幅が著明に減少した。
5。脊髄を刺激し、坐骨神経、L7の前根、後根から電位を記録しながら、前根を切断しても坐骨神経からの記録電位の振幅にはほとんど変化がみられなかった。
6。結論として、脊髄を電気刺激し、下肢末梢神経から記録できる電位は、そのほとんどが感覚系線維を逆行性に伝導した電位であるが、刺激条件と記録部位を選択すれば、脊髄の運動系機能の評価にある程度は応用できることが明らかとなった。
7。今後は、本電位がいかに臨床応用できるか検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 里見和彦: "脊髄空洞症に対する術中脊髄モニタリングの経験" 日本整形外科学会雑誌. 67. S710 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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