研究課題/領域番号 |
05680292
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
佐藤 理史 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (30205918)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 実例に基づく翻訳 / 超並列計算機 / 機械翻訳 / 専門用語 / 論文表題 |
研究概要 |
本研究では以下のことを行なった。 1.対象問題として、専門用語の日英翻訳を選択し、情報科学の専門用語(名詞連続または名詞句)の日英対訳を収集し、約7,000件の対訳データベースを作成した。 2.上記データベースに対して、ダイナミックプログラミング法を用いた最適照合法を開発し、それによって類似対訳の検索を可能とした。 3.同アルゴリズムを並列化し、実際に、超並列計算機nCUBE2、および、CM-5に実装してその有効性を確認した。 4.この最適照合検索を基本とする翻訳アルゴリズムを開発し、実例に基づく専門用語翻訳システムを超並列計算機(nCUBE2,CM-5)上に実装した。 5.上記方式を論文表題の日英翻訳に適用する方法について検討した。 これらの研究成果により、以下のことが明らかになった。 1.世界で初めて、汎用超並列計算機上に実例に基づく翻訳システムを実装し、十分に並列効果が上がることを確認した。 2.比較的簡単な最適照合検索アルゴリズムでも、十分な量の対訳データベースを用意することによって、かなり良い翻訳精度を達成できることが明らかになった。 以上により、本研究の方向の正しさがほぼ確認されたと考える。今後は、本研究をさらに発展させ、実例に基づく翻訳方式で最終的な翻訳システム(完全な文を翻訳するシステム)を作成する方法について検討していく必要がある。
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