研究課題/領域番号 |
05806035
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
森 誠 静岡大学, 農学部, 教授 (90143411)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ウズラ / 家禽 / 卵胞 / 排卵 / ステロイド / 顆粒膜 / 卵集 / 卵巣 / 顆粒膜細胞 / プロゲステロン / ホルモン / 鳥類 |
研究概要 |
家禽の卵胞の顆粒膜細胞は、卵胞の成熟とともに増殖するが、卵胞が最大になり、排卵時刻が近づくと、黄体形成ホルモン(LH)の刺激によりプロゲステロンを産生できるように分化する。本研究では、この機構を探るためにウズラの顆粒膜細胞を培養し、その増殖と分化におよぼす各種ホルモンの効果について調べ、さらに細胞内のシグナル伝達機構についても検討した。 培養液はグルタミン、ヘペス、抗生物質を含んだマッコイ5aとハムF12の等量混合液で、培養開始後6時間までは牛胎児血清を10%添加して細胞を接着させ、その後は1%として培養した。培養終了時の細胞のLHに対する反応性を調べるにあたっては、クレブスリンガー溶液中で細胞を3時間インキュベーションし、次にLHを添加した溶液で3時間インキュベーションし、それぞれの溶液中のプロゲステロン量を測定した。 その結果、卵胞刺激ホルモン(FSH)を添加した培養液で72時間培養しても細胞の増殖には効果は認められなかったが、LHに対する反応性は卵胞の大きさとは無関係に増加した。一方、上皮成長因子(EGF)を添加すると細胞の著しい増殖が観察されたが、これらの細胞ではLHに対する反応性が消失していた。これらの結果からEGFは細胞の増殖に作用し、FSHは細胞の分化に作用していると推察され、両ホルモンが卵胞の成熟過程における顆粒膜細胞の増殖と分化の制御に関与している可能性が示唆された。そこでこれに関するシグナル伝達の機構にどのような蛋白キナーゼが関与しているかを明らかにするために、p34のリン酸化-脱リン酸化の状態についても検討を加えた。
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