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周波数変調励振によるカルマン渦列の三次元構造の秩序化とカオス化

研究課題

研究課題/領域番号 05836013
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 非線形科学
研究機関岐阜大学

研究代表者

永田 拓  岐阜大学, 工学部, 教授 (50021598)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードカルマン渦列 / 三次元構造 / 渦 / カオス / 流れの可視化 / 速度変動 / FFT分析 / 同期現象
研究概要

円柱自身を流れ方向に振動させカルマン渦列に撹乱を加えると、円柱の振動条件によって、渦列は三次元的な構造を伴い、きわめて秩序性の高い構造からカオス的な構造を含む7つの型に分類できる。この多様な渦列構造の移行は、円柱の振動数Fcと渦放出周波数Fvにもとずく変動が、非線形干渉する経過であると解釈できる。秩序性のきわめて高い渦列(N型、P型)の発生するFcの帯域に、隣接する2つのFcの帯域で、カオス的な渦列が発生する。このカオス移行は、FcとFvに基ずく渦構造が競合する不安定な状態のもとに発生すると考えられる。円柱の振動数を突然変える周波数変調時に、他の型の渦列が、秩序性の最も高いN型あるいはP型に移行するまでに要する時間を測定した。カオス的な渦列には、多様な渦列構造が含まれるので、カオス型の渦列からの移行時間が、最も短くなることを予測したが実証されなかった。むしろ、この移行時間は、流れ方向に軸を持つ縦渦の存在に大きく依存する。縦渦を含む場合は周期的な縦渦を含むN型への移行が、縦渦を含まない場合はスパン方向に一様な渦列のP型への移行が短時間で達成される。また縦渦を含むN型から他の型への移行には、いずれの場合もヒステリシスがある。これに対して縦渦を含まないP型の場合は、N型への移行以外にはヒステリシスが認められない。円柱背後の渦列の存在形態は、上記の実験結果にもとずき、円柱の振動条件を変えて、アクティブにコントロールできるが、カオス的な渦列構造を積極的に利用したコントロールは、円柱の振動周波数の変調モードのコントロールが不十分なため、有意な結果が見られなかった。今後の課題としたい。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 永田拓,洞山隆弘: "カルマン渦列の三次元構造" 航空宇宙技術研究所特別資料. 19. (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 永田拓,洞山隆弘: "縦渦Fingersの生成が円柱背後の渦列に及ぼす影響" ながれ. 12. 14-17 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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