研究課題/領域番号 |
05J07238
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
松永 洋一郎 筑波大学, 大学院数理物質科学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 金属内包フラーレン / フラーレン / 常磁性 / La@C_<82> |
研究概要 |
フラーレン内部の中空空間に異原子を閉じ込めた内包フラーレンの中でも、スピンを有する常磁性内包フラーレンは、空気中で安定に存在することから、多分野からナノ磁性体の構築素子として注目を集めている。 金属内包フラーレンは、金属原子から炭素ケージへの電子移動により空フラーレンとは異なる新規な電子的特性を持つ。申請者は、スピンを炭素ケージに有するLa@C_<82>に着目し、以下の研究を行った。昨年度は、La@C_<82>とアダマンチリデンとの光反応により、La@C_<82>(Ad)を合成し、NMRを用いた構造解析に関して検討した。本年度は、それらの配向制御による自己組織化を試みた。有機溶媒系の界面上でのLa@C_<82>(Ad)の自己組織化によるナノロッドの合成し、SEM観察を行い、長さと直径の揃ったナノロッドの作成条件の最適化を行った。ナノロッドの構造に関して、TEM観察とX線回折の測定からその二次構造を明らかにした。ESR、SQUIDを用い、その磁気的特性および導電性を評価した。本研究成果は、フラーレン上に官能基を導入することでLa@C_<82>の配向性が向上したことを示したものであり、その結果、誘導体間に働く磁気的相互作用の解明に繋がった。分子内に二個ジアジリンを有する前駆体の合成に関しても検討を行った。 極めて反応性の高い窒素原子をフラーレンケージに閉じ込めたN@C_<60>は、スピンを内包原子に有し、その特異な分子構造から多分野より興味が持たれている。N@C_<60>の合成が困難であることから、その興味ある物性に関しては、ほとんど解明されていない。短時間で効率的に合成可能なRFプラズマを用いたN@C_<60>の合成を検討した。ESRを用い、N@C_<60>の合成条件の最適化を行った。今後は、C_<60>の化学を適用することで、N@C_<60>の単分子メモリーやナノデバイスなどへの機能性炭素材料への展開が期待される。
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