研究課題/領域番号 |
06302017
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
面高 俊宏 鹿児島大学, 教養部, 教授 (50129285)
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研究分担者 |
井上 允 国立天文台, 電波天文学研究系, 教授 (10151622)
河野 宣之 国立天文台, 地球回転研究系, 教授 (10186116)
笹尾 哲夫 国立天文台, 地球回転研究系, 教授 (20000177)
川口 則幸 国立天文台, 電波天文学研究系, 助教授 (90214618)
森本 雅樹 鹿児島大学, 教養部, 教授 (80012805)
浮田 信治 国立天文台, 電波天文研究系, 助教授 (20184989)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
15,900千円 (直接経費: 15,900千円)
1996年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1995年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1994年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
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キーワード | VLBI / メーザー / Interferometer / クェーサー / 銀河中心 / 星生成 / 晩期型星 / maser / interfarometer / quaser / interferometer / interferd meter / galactic nuclei / sta formation |
研究概要 |
我々の計画は全長2000kmにも及ぶ日本列島にミリ波VLBI局を散在させ、22GHz,43GHzで1masを切る高分解能を達成し、AGN、星生成領域や晩期型星のメーザー源の観測を行い、AGNの活動源の研究、星誕生、星が死に向かっていく過程の研究を通じて宇宙における物質の循環・進化の姿を解明していくことを目指している。 現在、このVLBIネットワーク(Jネット)を使って十数個の天体の観測が終了或いは継続中である。取られたデータについては相関処理は終え、フリンジレートマッピングソフトによるデータ処理や一部はAIPSを使った処理が行われている。 晩期型星のデータについては一部の解析は終了し興味深い結果が出だしている。例えば、水メーザースポットのサイズが従来考えられてきたよりは1桁小さいことが判明したこと。またRTVirで世界で初めて水メーザースポットの加速現象を捉えたことが特記される。これらの結果は既に出版された。大質量星生成領域オリオンKLの水メーザー源については高速流の吹き出し口付近にメーザースポットを発見し、それらが加速されていることを見つけた。この研究を進めれば双極流の速度場についての情報が得られ、加速機構の解明に重要な情報になる。また活動的銀河の中心核についてもジェットの固有運動を出すことができ現在論文に纏めようとしている。上記の研究だけでなく、その他の興味深い観測結果についても12月に国立天文台で開催されたVLBIコロキウムで発表された。コロキウムの参加者はVSOP打ち上げ前にも関わらず52名にも達し盛会で活発な議論がなされた。現在論文に纏める作業が進行中である。尚、Jネットを使った技術開発の論文も出ている。 Jネットの高周波化については、各局への43GHzの受信機の搭載は完了し、単一鏡の性能出しを進めている段階である。早急にVLBI試験観測を行いたい。 このように、この科研費の研究課題は関係者の努力により、研究成果が出始め、最初の目的は大部分果たせたと言える。43GHzについては遅れており早く進めたいと考えている。
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