研究課題/領域番号 |
06555301
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
船舶工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中武 一明 九州大学, 工学部, 教授 (70037761)
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研究分担者 |
安東 潤 九州大学, 工学部, 助教授 (60211710)
星野 徹二 三菱重工業(株), 長崎研究所, 主務
右近 良孝 運輸省, 船舶技術研究所, 研究室長
谷林 英毅 玉川大学, 工学部, 教授 (30227235)
加藤 洋治 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00010695)
玉島 正裕 (株)西日本流体技研, 開発部長
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1995年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1994年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | 高速船 / 推進性能 / プロペラ・キャビテーション / 相互干渉 / 厚翼性能解析 / 空気吸込み / 高速船推進性能 |
研究概要 |
平成6年〜8年度の研究成果は次の通りである。 1.厚翼理論の新しい方法として、SQCM(Source+QCM)という方法を開発した。この特徴は、一般の3次元翼に対しても、一度だけ連立一次方程式を解けば、定常流れが求められることである。このSQCMを翼厚コード比0.001という非常に薄い翼に対しても、解析解と一致する圧力分布が求められるように改良した。 2.SQCMを定常プロペラ性能の計算に適用し、他の方法による結果とほとんど一致する結果を得た。この場合でもKuttaの条件は、1回の計算で満足される。 3.キャビテーションを起しているプロペラ性能を計算で求める方法として、QCM(準連続渦分布法)によって、翼上の渦分布を求め、それから等価2次元翼を求め、この2次元翼に線形キャビション理論を適用する方法を開発した。 4.上記の方法を、スーパー・キャビテーション・プロペラに適用して、実験結果と良く一致する結果を得た。しかし、通常の翼断面(キャビテーションを出来るだけ起さないように設計されている)を持つプロペラに対しては、キャビテーションが過大に生じて、実験値の傾向とは、あまり一致しなかった。また線形理論では、計算不能のキャビテーション数があることが分った。 5.そのため、非線形部分キャビテーションの計算法として、SQCMをベースにして、翼断面を変形してゆく計算法を開発した。さらにスーパー・キャビテーション状態を計算できるように開発中である。 6.不均一流中のプロペラ性能を求めることを目標に、まず非定常2次元翼問題に取り組み、SQCMを用いて、比較的簡単に翼性能を求める計算法を開発した。 7.BEMの一つであるランキン・ソース法を用いて、幅広船まわりの波流れを求める計算法を開発した。 8.水中翼付き高速船まわりの波流れを姿勢変化まで考慮して、計算する方法を開発した。 9.キャビテーションを発生しているプロペラの設計法について、一つの方法を提案した。
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