研究課題/領域番号 |
06670605
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 福井医科大学 |
研究代表者 |
石崎 武志 福井医科大学, 医学部附属病院, 講師 (80151364)
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研究分担者 |
松川 茂 福井医科大学, 医学部, 助教授 (00092809)
佐々木 文彦 福井医科大学, 医学部附属病院, 助手 (70205863)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 摘出かん流肺 / Leukotoxin / Nitric oxide / 血管内皮細胞 / O_2 / ONOO^- / O_2^- / エンドセリン / ET1アンタゴニスト / NO / 化学発光法 / 肺障害 |
研究概要 |
ラット摘出かん流スタディ: (1)Leukotoxin(L_X)投与によりかん流液中および肺組織エンドセリン1(ET1)の増加を認め、この増加度は肺湿重量増加、かん流液、LDH活性の上昇と有意に相関した。一方、ET_A receptorアンタゴニストのBQ123前処理肺では、これらの増加が抑制された。 (2)L_X投与によってかん流液中のNO値(NO,Nitrite)が増加した。 (3)それ自体肺障害を生じない量のETlとL_Xとを併用すると肺障害を生じるが、BQ123前投与でこの肺障害は抑制された。ET1単独、障害肺かん流液中のLDH活性は増加しないが、ET1+L_X併用群ではかん流液中LDH活性は上昇し、BQ123はこれを抑制した。 (4)ET_BアゴニストであるIRL1620投与にてすみやかに肺かん流圧は上昇し肺水腫をもたらした。 ラット肺動脈リングスタディ: (1)L_X投与により肺動脈リングは拡張するが、これは血管内皮依存性であり、BQ123TAK044(ET_AとET_B receptorアンタゴニスト)はこの拡張効果を抑制し、BQ788(ET_B receptorアンタゴニト)とRES7011(ET_B receptorアンタゴニスト)は抑制しなかった。以上の結果は、肺障害惹起物質の一つであるL_XがET_A receptorを介して血管拡張作用(低濃度L_Xで)および肺障害作用(高濃度L_Xで)をもたらしていることを示唆する成績であるが、L_XそのものがET_A receptorを刺激するのか、内因性エンドセリンを介しているのかは今回の研究では明らかにし得なかった。 ヒト培養肺動脈リングスタディ: (1)L_Xにより細胞内O_2生成促進を蛍光色素を用いて確認した。 (2)ET1およびET3投与では、細胞内O_2生成促進を認めなかった。
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