研究課題/領域番号 |
06671197
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
今井 常夫 名古屋大学, 医学部, 助手 (80252245)
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研究分担者 |
村田 善晴 名古屋大学, 環境医学研究所, 助教授 (80174308)
船橋 啓臣 (舟橋 啓臣) 名古屋大学, 医学部, 講師 (50135357)
高木 弘 名古屋大学, 医学部, 教授 (70154755)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | Clonality / MAOA / heterozygosity / 内分泌腺腫瘍 / マイクロサテライト / monoclonal / polyclonal / PCR |
研究概要 |
MAOAマイクロサテライトにおける蛍光プライマーを用いた解析手法による内分泌腺腫瘍のClonalityの検討方法の確立 X染色体上のmonoamine oxidase type A(MAOA)遺伝子のマイクロサテライト部位を用いてPCRで増幅し、Clonalityを検討する方法を確立した。これまで報告されているのはheterozygosityの検定に^<32>Pとシーケンスゲルを必要とし、ラジオアイソトープの取り扱いが厳重な日本では不便であった。蛍光ラベルしたオリゴヌクレオチドを合成することにより、MAOA遺伝子のPCR産物をApplied Biosystems社のシーケンサーで泳動しGene Scan 672ソフトウエアを用いてClonality解析のより簡便な方法を確立した。原発性アルドステロン症14例、クッシング症候群5例、褐色細胞腫1例、男性化副腎腫瘍1例、甲状腺腫瘍4例の計25例(全例女性)を用いてMAOA遺伝子のheterozygosityについて検討した。その結果heterozygousが17例で、homozygouは8例でありheterozygosityは68%であった。 ヌードマウスを用いた上皮小体細胞の増殖に関する実験 原発性および二次性上皮小体機能亢進症におけるヒト上皮小体腫瘍、過形成、正常上皮小体をヌードマウスに移植してその増殖能、ホルモン産出能を検討するin vivo実験を行なった。手術で摘出した上皮小体組織を細切し、ヌードマウスの筋肉内に移植すた。2週間毎に採血しPTHなどのホルモン測定を行ない、3ヶ月後に移植腺を摘除して病理組織学的を行なった。 その結果、ヒトPTHはマウスPTHと交叉しないためヌードマウス血中ヒトPTH濃度が測定できること、異色した上皮小体組織量とヌードマウス血中ヒトPTH濃度が相関すること、移植後経時的にヌードマウス血中ヒトPTH濃度は増加し移植後4週でプラトーに達すること、などが明らかとなった。 さらに、移植後8週目から低カルシウム食を摂取させたところ、プラトーとなっていたヌードマウス血中ヒトPTH濃度が再び上昇した。 生着した移植上皮小体組織は形態的には均一で、monoclonalと考えられる組織像であった。
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