研究課題/領域番号 |
06680275
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
市川 保子 筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (70223089)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 誤用 / 誤用関連図 / 誤用例文小辞典 / 文法項目 / 外国人学習者 / ム-ド / テンス・アスペクト / 従属節 / 誤用分析 / 日本語教育 / 誤用マップ / アスペクト |
研究概要 |
従来、外国人日本語学習者がおかす誤用の研究は、文法を中心に勧められ、現在までに多くの成果を残してきた。しかし、一方で、我々日本語教師がある文法項目を指導しようとするとき、その項目に関して学習者がどんな間違いをするかが、網羅的に、わかりやすく整理・分類された誤用例文集が存在しないのも事実である。 本研究は、従来の誤用研究の成果をふまえ、明示的、かつ、役に立つように分類・分析された、現場で使える「誤用例文小辞典」の研究と開発を目的とした。誤用例文はすべて学習者の生のデータを用い、約千の誤用文を8分野87項目に分類した。対象とする誤用例文は、1文レベルの誤用を中心にした初級および中級前半レベルの誤用である。 誤用分類、分析に当たって、誤用とは何か、誤用の判断基準をどう設定するか、学習者の母語および日本語力のレベルをどう考えるか、誤用の頻度と誤用の傾向をどうとらえるかなど、数多くの問題点について研究を深め、知見を得ることができた。 平成7年度(最終年度)には、平成6年度で得られた成果をもとに、次のような研究・作業を行った。 1.入力された誤用例文の項目別、誤用例別、分類・整理の継続。 2.分類・整理された誤用例文の取捨選択。 3.誤用例文の片寄り、全体の項目をもうらしているかの点検、再調整の実施。 4.2、3を繰り返し、内容チェック、全体的見直しの実施。 5.誤用例文の収集な補充の繰り返し。 6.参照項目の整理・完備。 7.誤用例文小辞典の全体的見直し。 8.誤用例文小辞典の作成・印刷。 最終年度末には、研究の成果をまとめた「成果報告書」、ならびに「誤用例文小辞典」の試行版を完成する。今後は、誤用データのデータベース化を行っていきたい。また、誤用分析項目の談話レベルにまで広げることも考えている。
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