研究課題/領域番号 |
06F06716
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究機関 | 東京大学 (2008) 東京工業大学 (2006-2007) |
研究代表者 |
上田 正仁 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授
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研究分担者 |
DENNIS Dickerscheid 東京大学, 大学院・理学系研究科, 外国人特別研究員
DICKERSCHEID Dennis 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2008年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | BEC / ボース・アインシュタイン凝縮 / 冷却原子 / ダイポール相互作用 / フェルミ対凝縮 |
研究概要 |
私のこの期間中の研究は、異核フェルミ原子の超流動の研究を引き続き行ったことである。フェルミ超流動は、目下のところ、冷却原子気体において最も活発に研究がおこなわれているトピックスである。フェルミ超流動は、実験的に実現されており、BEC-BCSクロスオーバーの領域が、アップスピンとダウンスピンの原子の数がそろっている場合とそろっていない場合の両方の場合について実現されている。もう一つ注目を集めつつある研究トピックスは2種類のフェルミ原子混合気体の性質に関する研究である。この研究も、理論的および実験的に活発に研究されている。 このような背景のもとで、我々は、異核フェルミ原子気体がスピンという内部自由度を持った場合に示す超流動性について理論的に研究し、次の結果を得た。 (1)異核フェルミ原子気体の超流動が、ギンツブルグーランダウ自由エネルギーを持ち、その形がスピノールBECのそれに形式が類似していることを見出した。それゆえ、これら2つの系は、対応する平均場の基底状態を持つことを明らかにした。 (2)これは、多体的な基底状態が、クァルテット状態などの新しい状態であることを示唆している。ボソンの場合は、多体的な基底状態が知られており、それは、平均場的なポーラー状態ではなく、スピンシングレット対であることが示されている。我々の仕事から、平均場レベルの類似性は、多体状態での類似性に引き継がれることが期待されるが、違いはボソンの場合は2体のスピンシングレット状態であるのに対して、フェルミ粒子の場合は4対のスピンシングレット状態(クァルテットシングレット)であることが強く示唆される。この問題については、今後、数値計算の専門家と協力して取り組む計画である。
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