研究課題/領域番号 |
07301061
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 康邦 (1997) 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (80012508)
濱井 修 (1995-1996) 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (00012360)
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研究分担者 |
山田 忠彰 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (10220386)
船木 亨 熊本大学, 文学部, 教授 (30190119)
星野 勉 法政大学, 文学部, 教授 (90114636)
湯浅 弘 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (10230608)
関根 清三 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90179341)
池田 成一 岩手大学, 人間社会科学部, 助教授 (50193199)
中野 敏男 茨城大学, 教養部, 助教授 (10198161)
佐藤 康邦 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (80012508)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 和辻 / ヘルダー / 風土 / 間柄 / 空間性 / 時間性 / 人文科学 / 民族多元論 / 近代化 / ポリス / フォイエルバッハ / マルクス / 科学批判 / 空 / 龍樹 / 原始仏教 / 交通 / 現象学 / 集団意識 / 信頼 / カント / ハンデガ- |
研究概要 |
本年度の研究課題は、 (1) 過去三年間の各分科会の研究の再検討、総括を行うこと。 (2) 和辻倫理学に関する個別研究の比較検討を通じて和辻倫理学についての総合的な評価を試みること。 以上二点であったが、具体的な研究成果としては次のようなものが挙げられる。 (1)については、研究協力者の奥波が和辻のヘルダー解釈に関する研究を遂行し、民族多元論、風土論といった問題群に関する両者の異同について批判的検討を行った。また、研究協力者の三宅は、和辻倫理学の基本概念である間柄という概念が芸術論の場面で生かされている様態について研究を深め、同じく研究協力者の下城、羽入は間柄という和辻のキータームに着目し、和辻倫理学の構想に関する研究を深めた。 (2)については、研究分担者の熊野が和辻倫理学における時間性というテーマから和辻倫理学の研究を行ったが、この研究は時間性を重視したハイデガーを批判して人間存在の根本構造としての空間性、風土性を強調したと解されることもある和辻倫理学を総合的に評価するための新しい視点を提示した。また、研究代表者の佐藤は、20世紀前半期の学問論という普遍的な文脈で、また総合的な人文科学の一つの範型として和辻の業績を捉え、和辻の業績に対する新たな評価の視座を提示した。
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